とても強い冬将軍が来ているようですね。本当にお寒うございます。
　夏目漱石や森鴎外が、今では古典となってしまって、中学の教科書から消えるそうですね。彼らが文学に与えた影響を考えると、淋しいかぎりです。芥川の短編は、老若男女を問はず、子供でも理解しやすいオチが多く、歯切れの良い文体は、文学作品を読むとっかかりにするには、最適だと思います。また、彼の作品の多くは『今昔物語集』に拠っていますので、この冬休みに読み比べてみるのも面白いかと思います。
　「リズム」という話がありましたが、意味はわからなくても、お正月に遊んだ百人一首に、幼いながらも妙に惹かれた記憶があります。決められた音の中に様々な思いが込められている。思春期には、それらの歌の意味を調べては、うっとりしておりました。（笑）
　現実には決して使わない言葉ですが、そうした古典のリズムに郷愁を感じるのは、やはり代々受け継がれてきた日本人の血のなせる技なのでしょうか。
　今年の冬休みも、子供とじっくり百人一首を楽しむ予定です。