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(764) 象徴的貧困 |
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投稿者:工藤順一
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象徴的貧困について
中高生に意見を聞いたり書かせたりすると、マスメディアが画一的に垂れ流すことをそのまま言ったり書いたりしてくることが多い。 このような現象をある学者は象徴的貧困という言葉で分析しているが、それはともかく。
そこに欠けているのは、彼自身が、いま、ここで「生きていることの肌触り・息づかい」のようなこと。あるいは自らの身体を通しての地道な検証作業だ。
もちろん、このことは中高生に限ってのことではない。
大人もしかりなのであり、最近でいうなら学力低下の論議とか、永田衆議院議員に見られようか。それは、ただ、一方的に与えられる情報を鵜呑みにし、あるいは、それらの情報でマスメディアに操られているだけのことなのだ。
学力低下に関していえば、進学塾はそれを武器にして私立中学受験をあおるのである。それを鵜呑みにしていてよいのだろうか。
この教室で行われていることは、それとはまるで反対のことだ。コボちゃん作文をひとつ取ってみてもそうである。
あることをめぐり、一語一語、自分の頭を通し手を使って根気よく鉛筆で書いていく。このことは、だれも代わりにはしてくれないし、知性にとって省略できない地道な作業であり、この年でしなければならない根源的な行為だと信じて、私たちはあくことなくやっている。
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2006年03月28日 (火) 20時54分 |
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