コボちゃん作文やロダン作文はこの教室のまだオードブル=前菜でしかない。------難しいとされている中学受験の記述の問題はこのレベルでOK。

メインデッシュはやはり、何ヶ月もかけて一冊の本の要約と格闘する『小さな町の風景』や、要約した上で、先生方の辛口のツッコミをあびながら自分の意見を書かなければならない『ニングルの森』、そして、論理的に考えなければわけの分からない『子どものための哲学対話』の読解作業である。-------これらはほとんど成人のレベルである。

早い生徒なら、四年の後半からはじまるこれらの困難な要約作業の中で、子どもたちは飛躍的に伸びていく。
要約する=まとめるという作業は何のためにするのだろうか。それは自分の言葉遣い-----正確にいうならものを見る際の自分の視点=ひいては個性を確立していくためである。
四年生は国語を飛躍させる学年、この学年でぎりりと引き締めなければならない。

第三段階は意識的に「考える」段階である。----現在、この段階を鋭意構築中。小学高学年〜成人を対象とするこのカリキュラムの一部を五月下旬にPHPよれ出版予定。