時間内に解かなくてはいけない問題を
時間内にとく「技術」はとうとう身に付かずに
今日を迎えております。　

ある学校の国語の入試問題を解いていたときの話です。
息子はこういいました。
設問を忘れちゃうほど、読み込んじゃうよ。
この先、（問題のさきの文）ないの？

思えばゆっくり、じっくり、子供の背中をみながらの
子育てだったように思います。
たくさんの「解答を記憶できた」お子さんに比べたら、
わが子はどんなにか、心許ないでしょうか。

しかし、わが子は自分だけの時計をもっているようで、
時間の流れは、あるときは周りより速く、
あるときは、もどかしいほど遅い。
でも、その時間の流れの中で、
自分はどう成長したらよいのか、
自分自身が知っていて、それに逆らうことなく
成長してきたように思います。

日常の些細な自然の中で、
「あ、あの物語の一場面はきっとこんな感じだよ！」
と、一人で納得している姿は、
その先の成長をも、物語ってくれているように思います。

迷い、悩んだこともありましたが、
このような気持ちで１２歳のわが子を見つめることができ、
本当によかったと、感謝の気持ちでいっぱいです。