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(504) 読解問題というごまかし = 投稿者:工藤順一 MAIL URL

これは公立の高校入試の話なのですが、国語でよく見かけるのは、たとえば中村雄二郎さんなどの現役の哲学者が大人向けに書いた文章が問題文として出題されることです。

私はこれまで中村雄二郎さんの読者でした。哲学書も読みなれています。でも、彼の文章はそのような私ですら、かなり真剣になって読まなければ、ほんとうには分らないような文章です。

私にはどうしても信じられないのです。こんな内容の文章を、そうでなくても普段から読書していない中学生が読んで理解するということが。

それは、たとえば、池田晶子さんが書いた『14歳からの哲学』ですらそうです。
そうとう真剣に、大人ですらうんうんとうなって読まなければこの文章は理解からは程遠いはずなのです。

それが、なんと不思議なことでしょうか。読解問題という装置を使うとそれがそうでなくなるのです。

読解問題ですから、その設問ができるということは、その文章を理解したことの証明になるはずなのです。選択肢問題にすると満点すらとる生徒が必ずいるのです。

これが読解問題というトリックあるいはごまかしなのです。パブルと言ってもいいのかもしれない。彼らはある種の勘のようなもので問題を解いていて、満点をとっても、実はその本当の内容はまったく理解できていません。それが真実です。

同じことは、中学入試でも言えます。

この教室には中学に受かってからも、---しかも人のうらやむような中学です---通う生徒さんが増えています。学校の定期テストの勉強すらあまりここではしていません。彼らが地道に取り組んでいるのは、何よりもゆっくり、じっくりと本を読み、文章を書いていくこと。それを日常的な習慣にすることです。職人の修行と同じなのです。その種の積み重ねを何年間も、おそらくは10年以上の単位でしない限り、ほんとうの意味で読み書きの優れた人間にはなることができません。
2003年09月25日 (木) 01時34分



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