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(429) 読書ということ |
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投稿者:工藤順一
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それはものを考えたり、専門的学問の研究をしたりする場合の第一級のツールである。インターネットの発達したいまもそうであり、将来もおそらくはそうであろう。
人はみな、限られた一つの身体を「いま、ここ」で生きることしかできないが、読書を通してそのような身体的限定を越えて生きることができる。
文字すなわち言葉を記した活字というメディアはそれを可能にしたのである。
本の上の活字は物理的にはインクのしみにしかすぎない、だが、そこから「世界」が立ち上がってくるのである。それは、極めて、創造的・想像的行為である。
活字を読めない人間のことを文盲という。現代の日本ではほとんどいない。
だが、いま、活字は文字通り読めるけれども、そこから創造的・想像的な「世界」が立ち上がってこない人々が増えている。それを第二次文盲と名付けてみよう。言い換えるなら、読むことの創造性・想像性が奪われてしまっているのである。
想像的・創造的読解に正解というものは原理的にあり得ない。
国語という教科の目的は第1に読書への誘いである。
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2003年07月11日 (金) 01時17分 |
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