この教室には読書量の半端ではない生徒さんがたくさんいます。具体的には2〜3年にわたって週2、3冊のペースで読んでいるとか、系統的な読書指導が効果を発揮している場合です。

これらの生徒さんは進学塾に通わず、いざ、6年の時点ではじめて進学塾で模擬テストなどをうけても、綜合の教科でとてもいい成績=御三家のレベルをとることができます。読書によって学習の習慣と、頭脳の活性化があり、「知性がある」といってよいぐらいのレベルに達しているからです。

彼らはむしろ意地悪にできている国語の読解問題が弱いといえるかもしれません。弱いというより、相対的に他教科から比べてそのように見えるだけです。

また、少々の不得意教科があったとしても、このような生徒さんが本気で一年も努力すれば十分に受験には間に合います。

私たちの教室の目標はこのような生徒さんたちを増やしていくということです。そして、彼らに読むだけではなく書くという機会を与えていくことです。そうすれば、たとえ受験勉強をするとしても6年の一年間で間に合うはずなのです。

中学受験は通過点でしかありません。むしろこれからが重要なのです。そのための元も子も無くしてしまうような受験勉強の仕方は、どうしても賛成できません。

最近、いわゆる御三家に入学した生徒さんのお問い合わせ、入室がとても増えました。何よりもこれからのことが大切だということをとてもよくご存知だからだと思います。

もちろん、受験なんかどこ吹く風というような顔で本を読みふけってる生徒さんもたくさんいます。私個人は、それでいいのだと思っています。小学生で背の伸びる子もいれば、中学や高校で伸びる子もいます。最終的には大学でこそ一番勉強しなければなりません。