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投稿者:工藤順一
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hiroさん、お久しぶりです。無謀にも私は--私たちは手話もキューの世界も知らずに、自然な姿勢でひとりの聾唖の生徒を引き受けましたが、一つだけ強烈に思い知ったことがあります。それは、手話もキューも手段でしかなく、根本的には関係ないのだということです。コミュニケーションというものに対する基本的な信頼と希求さえあれば、後はなんとでもなるんだという楽観です。 だってそうでしょう。母親はだれでも普通あかちゃんをそうやって育てていますよね。音の代わりに、文字や絵が手段になってくれます。逆に、書き言葉の世界はそれだけ聾唖者には大切だということにもなります。 その生徒さんは、コボちゃんよりも、ロダンが好きで、---あるいは犬が好きなことが幸いして、ある時からどんどん書き始めました。いまだに文末表現がおかしいのですが、細かなことは気にせずにやらせています。すると、やはり、ジャンプしたのです。と同時になかなか伝わりにくいおしゃべり=コミュニケーションも積極的にどんどんするようになっていきました。モモではありませんが、こちらに「聞いてあげる姿勢」さえあればいいのでしたね。手話も何も要りませんよね。 その生徒さんに接することで逆にこちらがいやされるようなことすらありました。どうか、あなたもがんばって下さい。
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2003年06月01日 (日) 02時47分 |
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