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(389) 日本人のためのプログラム |
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投稿者:工藤順一
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+ お話を聞けば聞くほど、英国式の国語教育はこの教室のあり方と、似てきますが、私は何かを、---とりわけ外国式のものを真似ているわけではありません。私は長い間、学問としてソシュール・バルトなどのフランス構造主義言語学・記号学を学習しました。その後、進学塾に就職し、心情的にはシュタイナーに共感し傾倒したのですが、教育技術的には認知科学の応用的な実践を考えた結果、このような結果になったのです。
ここでのプログラムは長い間、日本人の生徒さんとともに実践的に苦労して考えたオリジナルなものであることを自負しています。
その結果ですが、この教室では、いわば、学習革命が行われています。従来のやり方では、なんともままならなかったことが、10倍ぐらいの割合で効率化されていますからです。それは、驚くほどといってよく、よくあるようなましな学習ですらありません。
その証拠はほとんどの方が経済的なことさえ許されれば、ご兄弟を入室させていることでも証明されると思います。そして、継続なさいます。
日本の国語教育は危機に瀕していると私は著書の冒頭に書きました。それは学校において主にいえることなのですが、だからといって民間の進学塾の国語がましなものかというと、まったくそうでないところに事態の深刻さがあります。多くの親御さんは、学校がだめなら塾に、という勘違いというか誤りをおかしています。
これはほんの一例でしかありませんが、半世紀も前に作られた学校文法がいまでも金科玉条のように教えられていて、それこそ、冗談のようなことがまかり通っている。これに対して、民間の教育機関は学校文法など教える義務はないはずなのに、学校のテストに追従するため、あえてそれを否定する塾なんて皆無でしょう。民間の塾は学習の内容や方法に関して努力不足だと思います。彼らの努力はもっぱら営業についやされ、肝心の教育の内容についてなんかどうでもいいということでしょう。
すこし専門的な話になりますが、最近、三上文法はとみに再評価されつつあります。「主題のセンテンス越え」などはコボ作にぜひとも必要なことです。読み書きをするためにはほとんど何の役にもたたない学校文法を学習しても、それこそ何の役にもたたない人間になるのがおちでしょう。最近出版される外国人に日本語を教える教師である山崎紀美子さんとか金谷武洋氏の本はすべて三上文法を評価していますが、日本人に日本語を教える立場である私も、三上文法を評価します。 学校文法はそれでもなんとか一文の整合性の説明にはなりますが、二文、三文というようにセンテンス=文が連なって文章=ディスクールになるととたんに役に立たなくなるわけです。ですから、文章を文法的に教えることは不可能になります。ですが、日本語にも確実にこの規則性は存在しているわけで、それを教えることが作文を客観的に教えることにつながっていくのです。コボ作ではそこのところを明確化してやっているわけです。
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2003年05月01日 (木) 12時42分 |
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