これは、私の意見ですが、英国は特に「国語」に重きをおく国なのでとにかく国語力（英語ー読み＋書き＋発言）が出来なければお話にならないようです。極端に言うと算数などは、計算機で出来るけど、文章を読みこなし、文章を書き、発言するのは「知性が必要」と言うことなのかもしれません。算数は反対に優れた国語力さえあれば出来る、という感じでしょうか？
前出の投稿に書きましたが、息子はハイマスを取っていました。５人の男の子は全員同じぐらい計算力（計算問題の他にメンタルマスという暗算もあり、文章題もある不思議な暗算問題です。先生が問題を読み上げた後、５秒で答えを書きます。先生が文章を読み上げている最中にメモも何も書いてはいけません。全部、頭の中で文章問題の計算を考える）が、ありました。
このハイマスに１人だけ女の子が入っていました。この子は計算が不得意なので計算テストは何時も一人だけ低得点なのですが、とにかく国語の能力がずば抜けて高かったので入っていました。ハイマスでは、どうやって問題を解くか話し合ったり、かなり長い文章の読み取りから問題を考えたりするので「国語力が無い、ずば抜けた計算力のある子供」よりも国語力のある子供が期待されるようです。

前にも書きましたが、国語のテストは基本的に記述式しか出ません。そして「解答」の無い問題も多くあります。人それぞれ文章の感じ方は違うので、自分の考えを論理的に説明できればOKと言うものです。テストの問題文は、抜書きした一部分ではなく、全文以外はテストに出ません。ですから結構なページ数を読みますので早く読みこなす能力も必要です。（これは、テストの技術などではなくやはり日々の読書力だと思います）

これは社会なのかよく分かりませんが、実際に学校の近くの街を歩き回り街の様子を体感した後「バイパス道路の是非」と言う問題を、一人一人が商店主や子供を持つ母親など様々な人になり代わってその是非を討論したようです。
ここまでは日本の学校でもやっているかも知れませんが、宿題として「他の人の意見を聞いた上での自分の意見がどのように変わったのか、変わらなかったのか、またその根拠を述べる」と言ったことも書かされます。これもどのような意見でもいいのですが、自分の意思（商店主なら商店主の立場）が、はっきりして書かないといけないようです。

日本の学校も昔に比べて自由な時間が設けられた割には、その時間を上手く使えていないような気がします。