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(209) 開成中・桜蔭中入試問題 |
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投稿者:工藤順一
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対岸の火事であるが、 入試問題の出題者側からの発表で360度の方向転換があったはずの 開成や桜蔭中学の志願者たちは、いま進学塾でどんな訓練をしているのだろうか。 やはり、何も変わらない十年一日のような過去問のよせあつめ 思考力をダメにされるための予習・復習シリーズなどを あいも変わらず解かされづづけているのだろうか。 それらがほとんど何の役にもたたなかったことは、 きちんと日経新聞に書かれていたではないか。
もしも、その通りであるなら事態はまったく 逆立ちしているとしか言いようがない。 それは、まるで受験塾の教師が自分たちの都合で 入試問題を出すかのようである。 全く違う。入試問題とは あくまでも教育界=その学校の教師が 自分たちの都合で問題をだすのである。
いままでとは まるっきり逆の発想と思考が要求されているのだ。 自分の意見を消して、あくまでも受け身的 つまり忠実に作者とか設問者に従う読解能力を発揮するのではない。 自分の意見というものを積極的に肯定し、 それを文章に沿った形で展開していかなければならない。
ひとつしかない正解を求めてあれやこれや詮索する読解ではない。 文章を積極的に分析し、自分なりの解釈をしていくことが要求されているのだ。
その時役立つのは何だろうか。 豊富な読書体験であり、 分析力=思考力であり、 それを書いていく文章力である。 まちがっても これまでの過去問のようなあら探し的な読解力ではないし 棒線を引いてコピーアンドペーストして まとめればいいというようなレベルの記述力ではないだろう。
『国語のできる子どもを育てる』を三年前に書き、 受験界と教育界に警鐘をならして ほんとうによかったと思う。 受験の国語が変わってきている。 まだ、ほとんどのご父兄は知らされてないだろう。
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2002年05月21日 (火) 12時25分 |
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