受験生に対するスタンスその１，その２を興味深く読ませていただきました。国語専科教室のスタンスがしっかりと伝わってきました。

読むことが好きで２年前からお世話になっていますが、思いがけず中学受験をすることになり、子供はその目標に向かって、日々勉強しています。
勉強と言っても、家庭では算数の勉強しか手が回りません。
未だ１１才の子供です。
睡眠時間を削ることもしたくないし、美術館や緑の中へも連れてゆきたい。
親はそれなりに苦しんでいるのです。。
もちろん、大好きな読書も好きなだけさせてやりたいです。。（しかし、読み始めると２時間でも３時間でも読み続けます）
家庭で勉強を見てやればよいのでしょうが、とても中学受験の勉強を見てやる余裕も頭の持っていない。。
ですので、息子は進学塾に通っています。そこでの国語の授業は時間泥棒と言いたくなるような授業です。。。
本当の国語教育を受けさせていただいている息子は、進学塾（色々あるとは思いますが）の問題集を読み上げ、頭の天辺から声を出す教師の解説を聞くことの繰り返しにうんざりしています。実際わたしも窓越しにこっそり見学し、驚きました。その直後、胸が痛くなりました。
この時間は遅刻したりしてなるべく出席しないようにしています。しかし、子供への道徳的な問題もあるので半分は出席しています。塾の教師に罪はないし、子供が来るのを待っていてくださっているのですから。。

最近ですが、武蔵高校の実験室を訪れる機会があり、はじめて構内に脚を踏み入れました。
素晴らしい学校であることは噂では聞いていましたが、とても手の届く学校ではないので、見ないようにしていました。
とても懐かしい感じのする、空気の良い学校でした。緑が沢山で、鶏や、カモがお散歩していました。ある先生とお話ししたのですが、物腰の優しい、ゆったりとした方でした。そして、小学生は遊びが一番大事だと仰っていました。そして読書も！良くある、見た目が綺麗で整った設備を売りにしている、環境ホルモンがしみ出ているようなおもちゃのような学校とは比べ物にならないですね。。
やっぱり、訪れなければ良かったのでしょうか。手の届かない素晴らしい学校と出会ってしまいました。
私立中学には素晴らしい学校もあります。
しかし、遊びが一番大事という事を言ってくださる学校でも、入学試験があります。点数で全てが決まると言うのです。
読書の時間を削って漢字練習をしなければならないときのあるでしょう。本屋に行っても参考書コーナーの真っ先に向かってしまうこともあります。
しかし、受験勉強を初めて、良かったこともあります。
勉強机では一切勉強しなかった子供が、孤独に一人で勉強に熱中出来るようになりました。読書をするように凄い集中力です。
その横顔は凛々しく逞しいです。
そして、これだけは気をつけています。本を選ぶときには口を一切出さない。読書をしているときには時間についてうるさく言わない。本の世界は彼の聖域ですので。
工藤様、どうしても２月までは受験生です。
これからも宜しくお願いいたします。
ＰＣの調子が悪いとのことで此方に書き込ませていただきます。