昔たしか「ちゃお」で読んで、FCで読んで、今回手に入れた「舞子の詩4」でまた再会しました。で、他の感想と絡み、この作品の評価がガラッと変わったので、ちょっと書かせて下さい。
僕は、何度も言ってきたように、「強い、不死身の上原カップル」が好きです。その点エレナは、「ナルシスの為に命を絶とうとする」「ナルシスの為に身を引こうとする」ので、イマイチだったんですよ。
ナルシスにしたって、「春琴抄」を思わせるラストは、「ちょっと違うんじゃないか」という違和感があったし。
読みが甘かった!
これって「ロリィ」と同じ頃の作品ですよね。強さは同じ。
フランスへ行ったロリィは、XXしちゃいますよね(ネタバレ防止)。あの時のロリィは、クレオさえ拒む。でも、それくらい強いからこそ、どんな苦しみ悲しみにも耐えられたんですよね。
この頑ななまでに強いロリィは、シベールのXX(同上)によって、やっと解き放たれる。
これがわかってて、僕は好きだったのに・・・。
エレナはナルシスと5年も引き離される。いやな噂ばかり耳にする。・・でも決して挫けない。諦めない。これは、物凄く強い。でも、それだけに心は固く閉ざされちゃってる。
どうしますか?
だからナルシスは、春琴抄したんですよね。シベールがXXしようとしたように。
そうすればエレナを呪縛から解放し、二人は結ばれる。結ばれさえすれば幸せにしてあげることができる。結ばれなければ、なにもできない!
うーむ、ナルシスはクレオだな。そしてエレナはロリィでした。
いや「強さ」が、ですよ。エレナにはナルシス、ロリィにはクレオ。この組み合わせしかない。
みんなそれぞれ違うけど、
「強さ」は同じ、上原カップルでした。
あー、なぜ今まで理解できなかったんだろう(泣)。