私が思いの丈話すと、萌花さんのノート一冊分埋めちゃうから(笑）さわ〜りだけ。

　最初に上原作品で読んだ物で、クレオが初恋のお兄様だから♪という理由が一番なんですけど。（当時は小学生だもん！）
　二人の愛を育てていく過程がまず好きなんですよ。
ちょっと読んでいる時はじれったい位だけれど（笑）２人とも
決して性急になることなく....
いつも傍にいて、乗馬を通しながら、次第にお互いの気持ちが
確信していくところが自然でいい。
　言葉に出すことは出来なかったけれど、じっくりとお互いを
見つめ、愛を暖めあったあの最初の半年間があるからこそ、残りの
一年半にも渡る怒涛の人生障害物レース（！？）を２人は乗り越え
られたと思っています。

　母を亡くした悲しみや誤解によるカーラとの確執で苦しんだロリィ
に寄り添い続けたクレオだから、決して彼女の心はシベールに
揺れなかった。
再婚した親や家名を振りかざす義兄への反発から荒れていたクレオも
お金で動かない、ひたむきに生きるロリィに出逢って立ち直れた。
だから彼女だけを見つめていた。
　どの上原作品カップルよりも、２人はお互いを認め合っていたような気がしてるんです♪

　それに登場するキャラがみんな優しさがありますね。
全編に渡り、人々の許しがある。（別にクリスチャンでもないけど〜）
クレオは義父や義兄と、ロリィはカーラやダリア、そうそう
クレオが心変わりを詫びるシベールを許す潔さは忘れられません！
なんて男らしいんでしょっ！！（もう絶叫）
だから読後感に不快な思いが一切残らない。セシルでさえも（笑）
主要登場人物が少ない分、心理描写も丁寧で、つい感情移入を
してしまうのです。

　最後に好きな場面〜萌花さんが描いて下さったわね。ありがとう！
まさにその通り。ちゃんと反対されても、堂々と両親に自分の気持ちを言えるクレオは最高よね☆

　あと、雪山でロリィの名を読んで涙するクレオにも胸キュンです。
今迄ロリィを見守ってきたクレオだけれど、彼自身､彼女をずっと
心の支えにしていたのだと、ハッと気付かされるシ−ンでした。

　ロリィが結婚式から「私にはハッピーとクレオがいる。」と
逃げ出して、たとえ死んでもクレオとの愛を選んだと聞いた時、
クレオは（生きててよかった....!)って呟いたけど、きっと
あの時程、ロリィを愛して良かったって実感出来たことは
なかったんじゃないかな〜♪
色々あったけど、苦労が報われて良かったねって思えて、これも
大好きな一場面です。

自分よりも相手を思いやれる深い愛、その愛に包まれる心地良さ。
クレオとロリィは永遠ですよねぇ〜

　あららら....やっぱり長くなっちゃった.....ごめんなさい。