春が来ると、長野県の「杏の里」を思い出します。
一面ピンクで、なんて♪神秘的な里なんだろうと・・・
一人で、杏の花の中を歩いていると、いまにも、主人公たちが
話しかけてきそうな不思議な空間でした。
私は、車の免許をとって、まっさきに行きたい場所が
ずっと心の中に残っていた、この杏の里でした。
杏の里の方に、杏の咲く音がきこえますかと質問したところ、
聞いたことないけど、きっと聞こえるんだろうなぁーと答えてくださり、うれしかったなぁーと。
今も、真は、どんな思いで、この里で生きているんだろうと
毎年、花咲く音をききながら・・・
上原ワールドにとって、はじめてのアンハッピー作品ですが、
子供の頃から、ずっしり心に残っている作品です。
そして杏ってどんな花がさくの。杏ってどんな実がなるの。
杏ってどんな味がするの。私の名前は杏・・・という詩が
初めて読んだ日から、心の中に住みつきました。忘れることのできない作品です。
機会があったら、ぜひ長野県の「更埴の杏の里」へでかけてみてね。杏は、梅より遅く、桜より早く咲く花です。
この物語そのまんまの世界ですよ。