<原題>「無極」<英題>「THE PROMISE」<韓題>「무극」(ムグク=無極)
<公開時コピー>「[愛]で運命(プロミス)を超えろ」
中国映画界の巨匠チェン・カイコー監督。
とはいえ私が見たのは自分でも意外だったハリウッド映画「キリング・ミー・ソフトリー」だけ。
真田広之、チャン・ドンゴン、セシリア・チャンという日本、韓国、香港のトップスターが主演。
チャン・ドンゴンさんには初め光明役だったのが、脚本を読んで奴隷を演じたいと言って替わったというインタビューを読みました。
チャン・ドンゴンの光明だったら違った作品にまたなったかもしれません。
でもまさか四つん這いに走り回るチャン・ドンゴンが見られるとは!(笑)
クールにカッコ良かったニコラス・ツェーが素敵でした。
もちろん真田さんは乗馬からアクションから見事!
JAC時代から好きだったので、アクションを魅せてくれると嬉しくてニヤニヤしてしまいます。
冒頭の戦闘シーンの赤と黒は「天と地と」を思い出したし、“まだ人間が神々と暮らしていた神話の時代のお話”というように、さすが絵巻物を見ているような美しさがありました。
ストーリーもそう割り切って観れば問題なし。
かっちょええ!!!
<あらすじ> 戦乱の世で親を亡くし行き倒れ寸前だった少女・傾城は、運命の女神・満神から真実の愛と引き換えに、
すべての男からの寵愛と何不自由ない暮らしを約束され、やがて王妃の座についた。
その頃、王を支える無敵の大将軍・光明は、この世のものとは思えぬ脚力を持つ奴隷の男・昆崙に目を留め、自らの従者とする。
やがて2人は、無歓の反乱に遭い危機に陥った王を救出するため城へと向かうのだが。。。
真田広之 Hiroyuki Sanada ・・・・・・・光明
チャン・ドンゴン Jang Dong-gun ・・・昆崙
セシリア・チャン Cecilia Cheung ・・・傾城
ニコラス・ツェー Nicholas Tse ・・・・・無歓
リィウ・イエ Liu Ye ・・・・・・・・・・・・・鬼狼
チェン・ホン Chen Hong
□HP http://wwws.warnerbros.co.jp/promisemovie/
(↓注 以下ネタバレあり)☆☆☆★★
・ニコラス・ツェー出演作品
ニコラス・ツェーさんは観た友人が「ミッチーみたいだった〜」と言っていましたが、それもしかり。
オイシイ役だったと思います。無歓には同情すら覚えます。
子供心に裏切りはトラウマとなり尾をひくのです(実感)。
「メダリオン」はジャッキーのワイヤーアクションしか覚えていないので、いつか「香港国際警察 NEW POLICE STORY」を観てみようかな(こちらもジャッキー主演だけどw)。
光明 赤(華鎧にはハチも寄るくらいの薔薇使用) 傾城と愛し合った後は桜?柄の柔らかい感じの衣装
昆崙 茶(さすが奴隷、後半バラエティあり)
傾城 白を基調にしたカラー 光明と愛し合った後は同じような感じの衣装
無歓 白(北国らしく) 黒もあり
鬼狼 黒 これまた悲しい雪国のストーリーあり
衣装でも各々魅せてくれました。
花びらとか羽根がこれでもかというくらいにフワリフワリ美しく舞いました。スローで魅せることも多かった。
冒頭の牛の大群や、奴隷たちの四つん這いや、昆崙の俊足シーンなどあからさまな雑なCGがファンタジーを強調しているように感じました。
大自然でのシーンが多いし、鳥かごや城にしても広々としているのでスケール感があります。
真田さんは貫禄ありの演技で鎧を着てのアクションはさすがだし、愛にメロメロになっていくダメ男まで熟練された演技をみせてくれました。
セシリア・チャンさんは薄化粧の方が美しさが引き立ちます。
傾城の心情があまり語られないのでイマイチパッとしませんでした。
鬼狼のリィウ・イエさんもチョイ役かと思えば、サイドストーリーもあり昆崙よりもずっと存在感があったように思う。
死にそうな人間を生かしておくという意味では、あの黒装束にはダースベイダーを感じたし(笑)
「離婚弁護士」などの佐々木蔵之介さんに似ていました。。。
キャラクター的に昆崙のインパクトが弱く感じられましたが、チャン・ドンゴンさんの真ん丸い目は印象的でした。
運命は変えられるという強引ないきなりのラストにも思えますが、冒頭のエピソードがラストで繋がるという終わり方は好きです。
2006年2月22日(水)上野東急
1番早い上映は11時半で、友人と11時に映画館で待ち合わせたのですが、開いていないばかりか1番のリでした。
客層は高く、韓流ファンも多いかなと思っていたのですが年配の男性も多かったです。
若手が少なかったのは午前中だからと思っていよう(苦笑)