<原題>「DOUBLE AGENT」
<公開時コピー>「祖国に死ぬか。愛に死ぬか。」
「シュリ」のハン・ソッキュと「エンジェル・スノー」のコ・ソヨン共演のサスペンス・ラブ・ストーリー。
亡命を装い韓国に潜入した北朝鮮スパイとラジオDJをしている女性スパイが活動をともにするうち恋に落ち北と南の両方から追われる姿をスリリングに描く。
監督は、本作が劇場長編デビューとなるキム・ヒョンジョン、30歳、これからの監督です。
<あらすじ> 1980年、冷戦下の東ベルリン。迫り来る銃弾をかいくぐり何とか西側へ辿り着くひとりの男。
男はそこで韓国の情報員に保護される。しかし、この男イム・ビョンホの正体は亡命を装い南に送り込まれた北朝鮮の工作員だった。
ビョンホは偽装を疑う韓国の国家安全企画部(安企部)の執拗な取り調べもクリアし着実に信用を勝ち取っていく。
そして二年後、正式に安企部要員に採用されたビョンホに北からの最初の指令が下った。
それは、放送局の女性アナウンサー、ユン・スミに接触せよというもの。彼女もまた北のスパイだった。
密命を帯びる2人は恋人を装い面会を重ねるのだったが。。。
ハン・ソッキュ リム・ビョンホ
コ・ソヨン ユン・スミ
チョン・ホジン ペク・スンチョル
ソン・ジェホ ソン・キョンマン
★★★☆☆ ←ハン・ソッキュに免じて(^▽^〃
派手なアクションはなかったけれどリアリズムを追求したがためか、見ていて気が滅入るような救いようのない暗さがあります。
そして緊迫感。 同じ拷問シーンでも007とは大違い(笑)
民族の分裂を目の当たりにしてきた韓国から見たとき、北の国民は「単なる悪」でも「殲滅すべき者たち」でもない。
南北統一を願う気持ちはどちらにもある。 北を悪の極化としか見ない国にはわからない複雑な思い、願い。
ソン・ハッキュは、北朝鮮スパイとしての硬い意志を表情に表さず、従順な公務員となって南の諜報局員として働く姿はなかなかの役作りです!!!
抑えた演技が素晴らしい☆
彼と関わる男達の演技も良かった。
音楽もモーツアルト、ワーグナー他、この手の映画の暗めな切ない曲選びが憎いわぁ。
ただ「シュリ」「JSA」ほどぐっとくることはなかったです。←「シュリ」で泣いた私( ̄ ^  ̄)
ただ、「シュリ」「JSA」、そして最終章「二重スパイ」とうたっているので、期待が大きかったかなぁ。
見終わった後、特にラストなんて「ぇ、なんで???」って感じでした。
スパイ映画としても、恋愛映画としても中途半端でわかりづらく感じて残念。
ただただ運命に翻弄されたストーリーでした、あれでいいの?
2003年6月25日(水)ワーナーマイカルシネマズ大宮