「美術館の隣の動物園」というタイトルにこだわったところ、助詞をとった方が良いと提案されスタッフ全員で投票した結果一票差で、韓国題は「美術館 隣 動物園」となったようです(監督インタビューより)
タイトルにインパクトあって気になっていた映画でした。
<英題>「ART MUSEUM BY THE ZOO」
<公開時コピー> 「こんな恋もあったんだ――。
ソウルから届いた、とびきりキュートなラブストーリー」
シナリオ公募で大賞を取った作品で、その作家イ・ジョンヒャン自身が監督を務めています。
チュニの母親役で声のみ出演もしています。
「八月のクリスマス」「カル」のシム・ウナ主演のラブ・ストーリー。
アン・ソンギさんがオーラを消したような渋い演技に徹しているのが良かったです。
イ・ソンジェさんは少しハン・ソッキュさんに似ていました。
<あらすじ> 軍の休暇を恋人のタヘと過ごそうと胸膨らませて帰ってきたチョルス。
しかし彼女は既に引っ越しており、そこに住んでいたのは結婚式のビデオ撮影技師チュニだった。
チョルスはタヘと連絡をとるためにチュニ宅に居座るが、チュニは滞納していた家賃をチョルスが払ってくれたため彼を追い出すことができず、二人の奇妙な共同生活が始まる。。。
シム・ウナ Shim Eun-ha ・・・・・・チュニ
イ・ソンジェ I Seong-Jae ・・・・・・チョルス
アン・ソンギ Ahn Sung-kee ・・・・インゴン
ソン・ソンミ ・・・タヘ
キム・ソンファ Kim Seong-Hwa ・・・家主 ←「恋する神父」シスターでした
(↓ 注:以下ネタばれあり)
ヒロインが書くシナリオを劇中で映像化というのは「猟奇的な彼女」でもあったけれど、これは現実の二人の感情をシナリオの中の二人に投影させながら、話が進んでいくというストーリー構成は面白かったです。
インゴンとタヘがシナリオ内とのギャップもいい感じで。
美術館と動物園も二人の性格を映しているような。
ある日突然同居することになった男女が、反目しながらもやがて愛し合うようになる過程を描くラブ・ストーリー。
掃除、洗濯、料理がきらい。歯も磨かない。朝起きるのも遅い。というズボラな女性をシム・ウナさんが演じるなんて!と思っていたけれど、化粧っけなくとも美しい彼女なのですんなり見られました。
チョルスが作ったチゲを見て、ピョンピョン飛びながら奇声を発するチュニが可愛い。
遠くで眺めているだけが精一杯の片想いの夢見る女、恋は突然訪れるものと思っていた彼女の「徐々に染まっていく恋もあるんだ。。。」という台詞が好き。
几帳面で料理も出来るチョルス、バスに乗り遅れそうなチュニの為にわざとバスの前に車を停車させてしまうシーンに愛を感じました。
雨、傘のシーンは好きです。 「ラブストーリー」といい雨の演出が効果的な韓国映画って多い気がします。
日常まんまな風景を愛しく思えるような、会話やエピソードが良かったです。