「劇場公開版」と「ディレクターズカット」版では長さは6分間の違いらしい。
でも内容は見終わった印象がだいぶ違うとのこと。
「ディレクターズカット」の方がよりショッキング、かつ深い意味づけがされていると聞くので、DVD化されたら是非観てみたい!
<原題> 「THE BUTTERFLY EFFECT」
<公開時コピー> 「きみを救うため、ぼくは何度でも過去に戻る。
それは、神にも許されない行為。」
「バタフライ・エフェクト」とは、カオス理論「一つの小さな起因が大きな結果を産み出す」を
「一匹の蝶が羽ばたいた結果、地球の裏側で竜巻が起きる」
という喩えで表した有名な言葉らしい。 物理って苦手。
主演は「ジャスト・マリッジ」のアシュトン・カッチャー。
(「サウンド・オブ・サイレンス」で分裂症患者を好演が印象深い)ブリタニー・マーフィと婚約の末に破局、デミ・ムーアと年の差カップルって騒がれて今はどうなっているのだろう。
「デッドコースター」のエリック・ブレス&J・マッキー・グラバーのコンビ監督。
「デッドコースター」よりも脚本は前に執筆開始されていたようです。
サイコ、タイムスリップ、ラブストーリー、サスペンス等楽しめます。
未来を変えてはいけない、ってものが多いなか何度でも変える気満々な所もかいます。
カッチャーもエイミーも出演はないようだけれど、続編も出来るらしいです。
<あらすじ> 少年時代、エヴァンは記憶を喪失する“ブラックアウト”を起こすことがしばしばあった。
そこで精神科の医師の勧めに従い日記をつけるようになるエヴァン。
大人になったエヴァンはある日、日記に書かれた過去を修正する能力が覚醒。
幼馴染みのケイリーが自殺したことを知った彼は、その原因となる幼いころの出来事を抹消。
だが、過去を変えたことで自身や周囲の人生も激変することに。。。
アシュトン・カッチャー Ashton Kutcher ・・・・・・エヴァン
エイミー・スマート Amy Smart ・・・・・・・・・・・・・ケイリー
ウィリアム・リー・スコット William Lee Scott ・・・トミー
エルデン・ヘンソン Elden Henson ・・・・・・・・・・レニー
メローラ・ウォルターズ Melora Walters ・・・・・・アンドレア
エリック・ストルツ Eric Stoltz ・・・・・・・・・・・・・ジョージ
ローガン・ラーマン Logan Lerman
ナサニエル・デヴォー Nathaniel Deveaux
イーサン・サプリー Ethan Suplee
カラム・キース・レニー Callum Keith Rennie
□HP http://www.butterflyeffect.jp/
(↓ 注:以下ネタばれあり)
幼年期の不可解な記憶喪失と日記、少年期の出来事、トラウマ。。。etcエピソードが上手く伏線となっていて。
包丁を持っていた理由、父親に首を絞められた理由、あの絵を描いた理由もちゃんと説明がついて。
ぁぁぁそーだったのか!両腕を失った時にはショックでした。そうくるのか!と唸りました。
コーヒー飲む間もなく、あっという間のエンディングでした。
不幸を避けるために別の悲劇を生んでしまい、自分に返ってきてその人生を受け入れてもよそに悲劇はあって。
繰り返される原因と結果、その度悪化していく。
タイムスリップもの、というよりは幸せになってほしい、愛を感じる映画でした。
エヴァンが過去へ行くたび周囲の人の人生が変わってしまうので、役者たちは一人の人生ながらいろんな人生を演じることに。。。
ケイリーが登場人物の中で一番の変わりようでした。
エイミー・スマート、社交クラブの美しい女性からボロボロの娼婦まで、女優って凄い。
トミーやレニーの変貌ぶり、子役からそのまま大人になったようなキャストの良さも気に入りました。
特に子役エヴァンがケイリーの父親を脅す場面は迫力あったし。
自己犠牲というのか、自分さえ関わらなければという選択が「運命をかえる」ということなら、
数年後に二人が再会したのは「宿命」なのか。
切な〜〜〜いラストとOASISの歌がピッタリ合っていて気持ちを盛り上げました。
大人になったエヴァンの、オールバックでヒゲも剃ってて別人のようでした。
カッチャー、男前! 髪は無造作、無精ヒゲの方が個人的には好きだけど。
ぁぁぁ、何故ミニシアターなのだろう。
多くの人に見て感じてもらいたい映画でした。
2005年6月1日(水)東銀座:東劇