テレビ朝日系で放映された単発TVシリーズの続編として映画化したサスペンス・アクション。
原作は西村京太郎の「華麗なる誘拐」。
元恋人同士の天才スナイパーと女刑事の再会と活躍を迫力かつ感動的に描く。
監督はTV版二作目「恋人はスナイパー EPISODE2」を担当した六車俊治。
TVからのファンやウッチャンのファンはもちろん、
脚本は君塚良一だし、音楽は松本晃彦なので「踊る大走査線」ファンにもウケるかも。
キャストも一部かぶるし。
いかりや長介さんの遺作にもなった映画です。
<あらすじ> ある日、首相官邸に、国際犯罪組織<1211>を名乗る者から日本の全国民を誘拐したため5千億円の身代金を求める脅迫電話が入った。
そして翌日、日本各地で一般市民が相次いで狙撃される無差別テロ事件が発生。
国民を震撼させる中、円道寺きなこら警察は決死の捜査を展開する。
だが、逆に犯人グループから翻弄される捜査陣。窮地に立たされた警察上層部は、早急に事件を解決させるため、ある男を呼び寄せることを決断する。
その男とは、元<1211>のスナイパーで、今は香港の刑務所に懲役250年の刑で服役する王凱歌だった。。。
内村光良・・・・・王凱歌(ウォン・カイコー)
水野美紀・・・・・円道寺きなこ
田辺誠一・・・・・船木健一
竹中直人・・・・・コー・村木
いかりや長介・・・円道寺雁太郎
中村獅童・・・・・范火清(ハン・ホアチン)
阿部寛・・・・・・神宮児正午
□HP http://www.tv-asahi.co.jp/sniper-movie/
(↓注:以下ネタばれあり)
原作を読んでいないので比べられません。
特典のコメンタリー(内村光良・六車監督・藤石キャメラマン・佐々木プロデューサー)もつい続けて見ちゃいました、つまり224分も(笑)
途中まではけっこう忠実だと話していました。
コメンタリーで本編を見ての面白さの方が私にはあります。
誰もが撃たれたわりには元気なのが嘘臭いけれど、ストーリーを楽しむ映画ではなくTVからのファンを喜ばせればOKみたいな雰囲気を感じました。
隣の牢屋にモンゴルの人がいるとか、寿司はサビ抜きでとか(笑)
ウッチャンのアクションはどこまでも大好きなジャッキー・チェンだし。
水野美紀も好きなアクションを演じて楽しそうだし(初めて人を殺すという重要なシーンはあったけれど)。
ブルース・リー映画ファンなら喜びそうな展開でもありました。
きなこへの花も「チャン・ホイ」からっていうのがホロっとさせられました。
王凱歌ときなこの恋人というより戦友のような絆が深まり、自己犠牲で果てていく王凱歌のラストの表情はかっこ良かったです。
人質もいないのに銃を持って出たら、すぐ狙撃されそうだけど(苦笑)
いかりやさんは、退院後の撮影とあっても役者さんが演じやすいように立ち回りに気を配っていたとか。
声は若干シャガレれ聞き取りづらいのは仕方ないとはいえ、存在感あります。
やはり個人的には、
香港の山々は日本にそれらしく見える山々だったり、強制労働場は桐生で撮影したとか、
テレ朝やヒルズ、汐留などのロケ地の説明や、最後の渋谷の銃撃戦は駒沢や新宿からも撮ったとか、
きなこの衣装はメンズでこだわったとか、エキストラ募集の他にも現地で頼んだ人々の協力がとても大きかったとか、
ここはああだったというような話がたくさん聞けて面白かったです。 ←そっちかぃ(笑)