続編製作が明らかとなりました。
仮のタイトルは「28 Weeks Later」。続編にはボイルは監督はせず、プロデューサーとして関わるとのこと。
<原題>「28 DAYS LATER。。。」
<公開時コピー> 「わずかな未来は始まっている」
感染すると、激しい怒りに満たされ見境なく他の人間を襲うようになる新種のウィルスが蔓延したロンドンを舞台に、感染を免れた人々の生き残りをかけた戦いを描くSFホラー。
「ザ・ビーチ」の原作者アレックス・ガーランド初のオリジナル脚本を「トレインスポッティング」「ザ・ビーチ」のダニー・ボイル監督が映画化。
ゾンビ映画や戦争映画をモチーフに、絶望感漂う終末世界でかすかな未来に希望を託す主人公の心の軌跡を繊細かつ大胆に綴る。
また、デジタル・ビデオで撮影された映像も絶望的世界観を見事に表現している。
・2003年ヨーロッパ映画賞 撮影賞アントニー・ドッド・マントル
<あらすじ> 怒りを抑制する薬を開発中のとある霊長類研究所。
ある夜、精神を冒し即効性の怒りを発するウィルスに感染している実験用チンパンジーが、侵入した動物愛護活動家たちによって解放されてしまう。
その直後、活動家の一人がチンパンジーに噛まれて豹変、仲間に襲い掛かる。。。
そして28日後。
交通事故で昏睡状態に陥っていた自転車メッセンジャーのジムは、ロンドン市内の病院の集中治療室で意識を取り戻す。
ベッドから起き廊下をさまようジムだったが、院内にはまったく人の気配がなかった。
人の影を求めて街へ飛び出したジムが見たものは、人気のない、静まり返ったウェストミンスター橋とテムズ川沿いのエンバンクメント。
広場にはダブルデッカー・バスが横転し、家族の行方を捜すビラが貼られる。
何が起きたのか彼に分かるはずもなかった。
新聞を拾い、わずかな痕跡を探す。全島避難?伝染病?死のウィルス?
キリアン・マーフィ Cillian Murphy・・・・・・・・・・・・・・・・・・ジム
ナオミ・ハリス Naomie Harris・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・セリーナ
クリストファー・エクルストン Christopher Eccleston・・・・・ヘンリー少佐
ミーガン・バーンズ Megan Burns・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハナ
ブレンダン・グリーソン Brendan Gleeson・・・・・・・・・・・・・フランク
レオ・ビル Leo Bill・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・兵士ジョーンズ
リッチ・ハーネット Ricci Harnett・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ミッチェル伍長
スチュワート・マッカリー Stuart McQuarrie・・・・・・・・・・・・ファレル軍曹
ノア・ハントレー Noah Huntley・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マーク
★★★☆☆
■HP http://www.foxjapan.com/movies/28dayslater/main.html
物音ひとつしない無人のロンドン。
かなり広範囲で撮影しているように見えるけど、予算はそこにほとんどかかったんじゃないかなと思えるほど。
孤独感が際立ったし、音楽も良くてワクワクした。
「バイオハザード」「バニラスカイ」をちょっと思い出した。
かろうじて人でありつづけるジムは、繰り返し「ヘルプ」ではなく「ハロー」と呼びかけるのもイイ。
無人のロンドンの映像、殺し合いの切れ目に田園風景やスーパーなどのシーンは和んだ。
生命に執着することが生きている証、っていうのもわかりやすかった。
最初セリーナに頼りっきりだったジムが、人を思いやったり急成長するドラマもあり。
しかーしゾンビ映画でしかなかった。 新鮮味は無し。 怖くも無い。
ゾンビと違って時間がたてば感染者は死ぬけど。
“怒りを抑制する薬を開発中のとある霊長類研究所”
ってのも後でサイト見て知ったし(汁)
軍人達が登場したあたりから雲行きが怪しくなった。
あの状況で「女」言い出したあたりからしらけた(汁)
女は未来、だとさ。
この病気のウィルスの正体ってなんだったんだ?っては思うけど、
ウィルス感染により露見化した人間の暴力性より、感染した人間を虫けらのように殺していくうちに次第に人間性を失い、
増長していく人間の暴力性の方が恐ろしいというメッセージが込められていると思われ。
まぁ混乱に乗じたとはいえ、プロの軍人が一人配達人に負けるとは思えないけど。。。
感染者同士は戦わないのかな?
たった1滴の血液で感染し、人間の精神を数秒で破壊する新種のウィルス。
感染者の血管は純粋な激しい怒りで溢れ、人間の声を聞いただけで相手を殺そうとする。
血を吐く(ゲロ)も音もリアルで酷い。
当時上映は、ジムの生死関して2バージョンのラストを加えてって聞いてたけど。。。
DVDでは4エンディング
・もうひとつのエンディング…悲しい結末が待つバージョン
・もうひとつのエンディング…ラストで主人公がいないバージョン
・劇場公開された別エンディング…主人公の夢のシーンが追加されているバージョン
・撮影されなかった別エンディング…本編とは違うストーリー展開
(軍隊が登場しない/主人公が自分を犠牲にして少女の感染した父親に輸血をして助ける)
撮影されなかったのが一番良かったんじゃないかな(軍隊が登場しない、という意味で)。
でも感染した父親に輸血したところで助かるとは思えないけど。
となると、三人めでたく助かりそうなエンディングは希望があっていいけど、
「生きていくだけ」と病院を去るエンディングの方が、リアルだしテーマには合うような気がした。
まあ要するに『ザ・ビーチ』の楽園と同じく「破滅しているのは僕の世界だけ」というお話でしたな。
ちなみにジム役、キリアン・マーフィは「真珠の耳飾りの少女」(ピーター役)で、
フランク役、ブレンダン・グリーソンは「トロイ」(メネラウス役←妃をさらわれたスパルタの王ね)で見た顔でした。