＜原題＞「STEPMOM」（継母）
"Good Night Moon"というのは製作中の仮タイトルだったようです。
ジュリア・ロバーツ＆スーザン・サランドン共演のヒューマン・ドラマ。
監督は「ホームアローン」「９か月」のクリス・コロンバス。

＜あらすじ＞　NYで活躍する気鋭の女性カメラマン、イザベル。
弁護士のルークと恋に落ち同棲をはじめた彼女だが、彼には先妻ジャッキーとの間に二人の子供がいた。
ジャッキーになつき、自分を嫌悪する子供達に気に入られようと、孤高奮闘するイザベル。
そんなある日、ジャッキーにある運命が訪れた事により、彼女たちの中で何かが変わりはじめる。。。

ジュリア・ロバーツ　Julia Roberts・・・・・・・・・イザベル
スーザン・サランドン　Susan Sarandon・・・・・ジャッキー
エド・ハリス　Ed Harris・・・・・・・・・・・・・・・・・・ルーク
ジェナ・マローン　Jena Malone・・・・・・・・・・・・アンナ
リーアム・エイケン　Liam Aiken・・・・・・・・・・・ベン
リン・ウィットフィールド　Lynn Whitfield・・・・・・Ｄｒ．
ダレル・ラーソン　Darrell Larson

★★★☆☆
■ＨＰ　http://www.spe.co.jp/movie/stepmom/

継母と子供が和解していく話はありふれていても、継母と実母が和解する話って珍しいかも。
アメリカでは５０％以上の家庭がこの問題で悩んでいるだそうな。
以前ＮＨＫで放送されていた朝ドラ「こころ」は、この映画のパクリでしょうｗ
乗馬や紅葉などのシーンも美しい。
離婚した上に、新しい女に前夫を取られ、自分はガンに、さらに今また前夫の再婚で子供までも女に取られることに。。。３重苦４重苦のジャッキー。
追い詰められ、和解する以外に残りの人生を生きる術がない。
でもそれは愛する子供のためでもある。
マービンゲイ＆タミーの歌♪Ain't　No　Mountain　High　Enough♪が効果的に使われているのも印象的。＾＾
親子三人で子供のようにパジャマで歌うシーンや、アンナにキルトを渡すシーンなどは、死を受け入れながらも子供にはへの未練は断ち切りがたい実母の心境が伝わってきた。
実母が死ぬ前の、幸せなシーンで終わったのもよかった。
スーザン・サランドンがいろいろな面を持つ母親役をとても上手く演じていたと思う。
でも。。。実母がもしガンにならなければ、憎みあいはもっと泥沼化していただろう。
現実はそんなものだと思うし。
継母が実母に言う「子供が結婚するときに『お母さんがいてくれたら』と思われるのが怖い」
実母が応える「私はそう思われないことが怖いの」
後半での二人のシーンは熱演もあって泣けてしまいました。

エド・ハリスは包容力あふれる男性としてとても魅力的。
エド・ハリスがジュリア・ロバーツにプロポーズするシーンは素敵。
指輪の渡し方がしゃれてる〜〜〜。
ジュリアは適役ともいえるほど役柄に似合っていてチャーミング。
娘アンナがプレボーイよって傷つけられた時のジャッキーとイザベルの対処法は、二人の正反対な性格をよく表していたように思う。
でも不思議なのはルークとジャッキーがなぜ別れたのかという部分。
映画では、ルークが子供たちに「パパとママは今でも一番の親友だ」と言うし、ジャッキーの病気がわかった時、一番身近にいて親身になるのはルーク。
この夫婦は、なぜ別れる必要があったんだろう？って強く強く疑問に思ってしまった。
夫婦間の愛憎のドロドロとした部分が、この映画からはスッポリと抜け落ちている。
イザベルが原因で別れたのかな？　イザベルとルークの出逢いも語られないからわからん。