<原題>「流氓醫生:MACK THE KNIFE」
<公開時コピー>「98年熱烈歓迎!幻の傑作“ドクター・マック”日本上陸!(日本初公開)
医者のマックは年中無休。 恋の病も治します−−お代は観てのお楽しみ!」
監督・製作・脚本を「不夜城」のリー・チーガイ。
「Dr.クマひげ」を原作に、「HERO」のトニー・レオンが場末の町医者を演じた人情喜劇。
大病院絡みの騒動やマックを慕う人々のささやかな夢と希望が描かれている。
<あらすじ> 娼婦やチンピラでにぎわうランタン通り。
ギャンブルと女をこよなく愛する町医者ラウは片隅で診療所を開き、貧しい人の治療に情熱を燃やしていた。
診療所にはドジな熱血刑事、弟子入りを志願する若い医者、重病に罹ったお金持ちのお嬢さま、
インテリの高級娼婦、 そして研修医時代のライバルで現在は香港一の外科医までが、 困り果てて助けを求めてきた。。。
トニー・レオン 梁朝偉 Tony Leung・・・・・・・・ラウ・マン
アンディ・ホイ 許志安 Andy Hui・・・・・・・・・・・ソウ
ラウ・チンワン 劉青雲 Lau Ching-Wan・・・・・刑事
ジジ・リョン 梁詠 Gigi Leung・・・・・・・・・・・メー
アレックス・トー 杜徳偉 Alex To・・・・・・・・・・ゾウ・ジーギッ
クリスティ・チュン 鍾麗・ Christy Chung・・・ジェイミー
リチャード・ウン 呉耀漢 Richard Ng・・・・・・・・教授
アイリーン・トン 童愛玲 Irene Tong・・・・・・・・・メイ
★★☆☆☆
シリアスに展開する物語の中に、ギャグをねじ込んで話が展開。
日本の漫画が原作ってのにビックリ。
下町の金を取らない名医=赤ひげ→あごひげ=クマひげという連想は香港にないかな(苦笑)
TVでは滝田栄さんが演じていたっけ。
滝田さんも良かった、たしかに原作は滝田さんの方が似てる。
でも今回、トニーが主演をやるにあたってチーガイはかなり原作のくまひげのイメージを変え、本当に色っぽいイイ男医者の役になって登場。
トニー・レオンはですねえ、トニーは。。。(しばし悶絶w)
いつもの暗いだけの表情(日本で公開されてるトニーの役ってそんなばっかw)だけない、お茶目トニーが新鮮♪
下町の娼婦やらチンピラやらがうろうろしている所で開業。
実は以前は大病院で天才といわれていた、まるでブラックジャックのような医師。
でも金もうけ・名誉には興味がない。
女好きで酒飲みでギターなんかもひいちゃったりする(この辺が香港映画)w
大変味のあるお人柄。
話としては彼を中心に下町の住人たちの色々な悩みや哀しみや喜び、それと以前の大病院でのライバル医師なんかもからむほのぼの人情劇です。
でもこの映画の良さは、「香港の下町の」という風じゃない所。
別に日本でもニューヨークでもパリでもこういう所あるんじゃないかと思わせる懐かしさ。
こういう人もいるよねと思わせる親近感。
バックで流れるジャズの名曲。 ほとんど、敵役のアレックス・トゥーが歌ってます。
でも、トニーの咽び泣きで流れる「クレイジー」はリー・チーガイ監督自らが歌ってるようです。
「裏町の聖者」パンフによると、もともとこの「ドクターくまひげ」の映画化に当たって主人公に想定されてたのはチョウ・ユンファだったそうな。
なるほどそのほうが漫画のイメージには近い。
トニー・レオンって本人もスターのくせに、こういうのってわりと多いな。
「チャイニーズゴーストストーリー3」とか「ハードボイルド(男たちの挽歌)」とかは、レスリーが一時的に引退宣言してたあとを引き継いだかたちだし、
「悲情城市」も、元はチョウ・ユンファ主演で構想されていた(ただし、トニーがやったあの役ではない)のが、構想してるあいだにユンファがあれよあれよといううちにスターになってしまった(ま、「キレイ」になってしまった)ので、侯孝賢がユンファに興味を失ってしまったそうです。
これは「悲情城市」公開時のパンフレットの情報。