＜原題＞「THE BATTLING ANGEL」
＜公開時コピー＞「自分を生きるな。アスカ――ただ一つの使命のために、リバースされた頭脳。」

「新宿鮫」シリーズの著者・大沢在昌の同名ベストセラー小説を映画化。
「新宿鮫」は真田広之主演のが一番好き♪
原作者本人が「最も映像化を望んだ作品」でありながら、彼のもとに寄せられる数々のオファーを１０年来断ってきたという、いわくつきの映画。
監督は本作が長編デビューとなる西村了。
主演は大沢たかおと、人気モデルでこれが映画デビューとなった佐田真由美。

＜あらすじ＞　麻薬組織クラインのボス、君国の愛人はつみが警察に助けを求める電話をかけてきた。
優秀な女刑事・明日香が警護につき、はつみをパーティ会場から救出する手はずが整う。
しかし、２人は何者かに銃撃されてしまう。
はつみが脳だけに致命的な損傷を受けた一方、明日香のほうは脳だけが無事だった。
その結果、無傷だった明日香の脳ははつみの身体に移植されることとなった。
こうして、はつみの肉体を借りて“アスカ”として蘇った明日香。
彼女ははつみとしてクラインへの潜入捜査を開始する。
そんなアスカの前に明日香の恋人だった男・古芳が姿を現わすが。。。

大沢たかお・・・・・・・・・・・古芳和正
佐田真由美・・・・・・・・・・神崎はつみ／アスカ
萩原健一・・・・・・・・・・・・君国辰郎
佐野史郎・・・・・・・・・・・・芦田課長
黒谷友香・・・・・・・・・・・・河野明日香
豊原功補・・・・・・・・・・・・最守康夫
永井大・・・・・・・・・・・・・・関藤亮
要潤・・・・・・・・・・・・・・・・赤村
小木茂光・・・・・・・・・・・・小田医師
田中要次・・・・・・・・・・・・秋田
嶋田久作・・・・・・・・・・・・神
遠山俊也・・・・・・・・・・・・水谷
日向崇・・・・・・・・・・・・・・岩村
西村雅彦・・・・・・・・・・・・中西警視正

★★★☆☆
■ＨＰ　http://www.tenshinokiba.jp/

ハリウッドが好きそうな映画ですな。
黒谷友香と佐田真由美が好演。
佐田真由美って「美しい」って言葉がピッタリ♪
眼に惹かれるし、ワイヤーアクションも頑張っていました。
女であることのハンデを乗り越えようと弱音を吐かず過酷な捜査に打ち込み、
恋人・古芳に認めてほしいという思いがあったという明日香がきちんと描かれた後で、
（神崎はつみがどんな人間か描かれる前に）はつみの身体に明日香の脳が移植されたので、アスカとしてすんなり見られた。
脳移植。。。現代なら許されないのでSFだよね。。。
ただ「他の女性の身体に自分の脳を移植された女性刑事が、好きだった刑事にも正体を言えないまま犯罪組織壊滅を果たして行く」
というストーリーもぼんやりしていたのが残念。
君国はただのｴﾛｵﾔｼﾞにしか見えないし(汁)
クラインという麻薬組織についてほとんど説明されないため、 ボスである君国がどういった人物なのかほとんど理解出来ない。
せっかくショーケン出しているのにもったいない(´Д`|||)
それに、はつみの脳が金庫のキーになると分かっていた真犯人が、はつみの頭を思いっきり撃ってたっていうのはどういうことなのかぁぁぁ（笑）
それに、君国の死体を調べてたら実はその死体は君国の物ではなく、君国のお気に入りの部下・神という男を君国に似せて整形した体だったので、
観客は「まだ君国が生きてるんだ！」とゾっとするはずなんだけど、実は神という登場人物はもっと前に死んでるので。。。
どういうことかというと、その最初に死んでたと思われてる神も、実は神に似せて整形してた全くの別人。。。整形数珠つなぎ！！！（笑）
ぁーもうわからん。

今だからこそいわくつきのT.a.t.uだけど、主題歌は激しくて切なくスピーディーなメロディーラインで詩も映画に合うし良かったんじゃないかな。
映画館なら最後まで観ているんだけど、DVD鑑賞だったので歌が流れて止めちゃったのね。
観たって友人に話したらエンディング後にまだ何かあったっぽくて、続編を匂わせているとか？
んがーどんなの？？？(´Д`|||)
小説では続編「天使の爪」があるんだよね。

HPトップにもあったけれど、
「人は人の心を愛するのか。体を愛するのか。」
心と体の両方というのが、模範解答だろうけど。
アスカはその片方を失って。
それでも彼女の、相手に対する思いがかわらないとしたら、相手はそれにどう応えるだろう。
さらにかつての自分より美しくなった肉体を、相手が受け入れようとするなら、そこに彼女自身の嫉妬が生まれないはずはないだろうし。。。