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(181) the EYE 【アイ】 -DVD鑑賞- 投稿者:か こ


<原題>「THE EYE」「見鬼」
<公開時コピー>「見えたのは、せつない恐怖。」

本作を観たトム・クルーズがリメイク権を獲得したことでも話題。
角膜移植手術を受けた16歳の少女が、その1週間後に自殺した、というかつてタイで実際に起きた事件をヒントに製作されたホラー・サスペンス。
手術で視力を回復した女性が、自分にしか見えない死者の姿に悩みうなされる姿を映像と音を駆使して巧みに描いた恐怖演出が評判となり、アジア各国で大ヒットを記録した。
監督・脚本・編集は「レイン」で世界の注目を集めたオキサイド&ダニー・パン兄弟。
ヒロインには2001年のベルリン映画祭で最優秀新人賞を獲得したアジアの新星アンジェリカ・リー。

<あらすじ> 香港で暮らすマンは二歳の時に後天的に失明。
そして二十歳のころドナーが現われて、角膜の移植手術を受ける。
そして、視覚を取り戻す。
だが、マンは手術直後から不可解な出来事に遭遇すようになっていた。
ある夜、病室で目を覚ましたマンは、隣で寝ていたおばあさんを黒い人影が連れ出すのを見る。
翌日、マンは看護婦からそのおばあさんが死んだことを知らされる。
やがて退院した彼女は、心理療法士ワ・ローのもとに通い、徐々に視界の開けた生活に慣れていく。
しかしそれでも、不可解な現象や人物を目にする機会が減ることはなかった。。。

アンジェリカ・リー Angelica Lee・・・・・・・・マン・ウォン
ローレンス・チョウ Lawrence Chou・・・・・ワ・ロー
キャンディ・ロー Candy Lo・・・・・・・・・・・・マンの姉
チャッチャー・ルチナーノン・・・・・・・・・・・・・リン
エドムンド・チェン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ロー医師
ワン・スーユエン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・リンの母
コウ・インペン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マンの祖母
ソー・ヤッライ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・インイン
ウィルソン・イップ Wilson Yip

★★★☆☆
■HP http://www.eyethemovie.com/

お化け屋敷は苦手。
でも心霊写真や怖い話は、怖いもの見たさ、好奇心で見ちゃう。
でもホラー映画は映画館では絶対見られない。 入り込んじゃうから。 1センチ飛び上がっちゃうから。
ビデオでも一人は嫌。 一緒に誰かいて、あーでもないこーでもない、と気分を紛らせながら観る。
この作品も話題になっていて気になっていました。 でも予想しているよりかは全然怖くはなくて。
パン兄弟はCG技術の仕事が長かったようで、映像的にも凝ったりこだわりが感じられます。
(ラストの某映画のパクリよろしくミニカーは勘弁だけどw)

ヒロイン・マンは手術によって視力を回復させるから、始めはぼんやりとしか物も人も見えない。 そして初めてなものだから目に見えるものを自然に受け止める。 徐々に視力を取り戻す過程は非常にリアル。
マンは何もかも見るのは初めてだから、異常な現象にも始めは驚かず異常とも気づかない。
今までは視覚以外で感じていた世界を、視界からも感じられるように、ストレスケア等、心理療法を試むのもよくあるみたいです。
その医師も若さゆえか頼れる感じがあまりしないのが残念。
(ローレンス・チョウがインタビューではスキンヘッドでビックリ!w)
マンの目が見えるというシーンは感動的。 アンジェリカ・リー、上手い♪ 本庄まなみ似の可愛らしい女性です。
臓器移植をした人が、元の持主の記憶が蘇るというフラッシュバック現象があるのは聞きます。
マデリーン・ストウ主演の「ブリンク」という映画もありました。
異常に気づいて恐怖も覚えるけれど、それを受け入れた矢先にもう一つ、ストーリーが絡んでて。
自分の映っている写真を観るシーンから鏡に映った自分の顔を見るシーンでは、私まで声をあげそうになっちゃいました(汁)
そうきたか!
そこからは切ない哀しいストーリーが始まり。。。
成仏できずに現世に遺した思いというのが、恨みや怒りではなく、謝罪し赦しを乞いたいとの思いだったというのも哀しい。
「世にも奇妙な物語」よろしくタモリさんが出てきそうな、そんな映画でした(苦笑)
そして視覚を得ること以上の、ハッピーエンドとしてのラブ・ストーリーで締め括っているところに感心♪

---おまけ---
実話が元になったシーン一部紹介。
・黒い服を着た人を見かけた翌日、一緒にいた人が亡くなる。
・高速道路の真中で、人が立ち止まっている。
・エレベーターの監視カメラには誰も映っていないのに、隅で老人が後ろ向きでうなだれて立っている。

マンと精神科医がバスに乗って、ガンで死んだ子供からもらったカードを読むシーンで、右上の窓ガラスに女の人の顔がうつります。
本物らしいです(DVD特典映像で監督がやや自慢気に説明)。
その他にもあるらしく見つけられるかな、って言ってました。


2004年02月07日 (土) 18時44分




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