CVキャブの採用は88‘モデルからでしたが89‘の前期型までは加速ポンプの装備がありませんでした。
今でこそCVキャブはオールマイティーと言われますが、当時はチューニングのノウハウもキットもほとんど無い状態のため、ガスはメーカーセットの薄い状態が普通でした。
ガスが薄い場合は、エンジンが暖まるまでは流速が安定しないため、充填効率も落ちます。
特にアイドリング付近では安定しないため
暖まるまで時間が掛かりました。
1番の解決方法は点火進角を早めて、濃い目のガスを送り込んでやればいいのですが、当時は現在のようにジェットの入手は簡単ではなく、かつ最初のSJのセットは#35でした。
チョークを使えばいいと思われるでしょうが、ハーレーのCVのバイスターターシステムのガスは(CVのチョークはこのシステムで別経路でガスを供給します)、30秒以上のフルチョークは、濃すぎます。
当時のオイラのノーマル車体では、フルチョーク30秒、半戻しで回転を上げ2分、
更に戻してハイスローで2分ほどで走れる状態になったと思います。
現在はオイラのCVはセッティングしているため、フルチョーク以降の時間は1〜2分程度です。
良くセットが出てるキャブでは、アイドリングの安定も早いので、そのことを言ったわけです。
あの記事は今読むと表現的な間違いもありますが、大体は今でも通用すると考えます。
表現的な間違いとは「負圧が高い」みたいな書き方をしてますが、負圧が強くなることを言いたかったのですが、本当は負圧が低いと書かなければいけなかったですね(笑。
圧は強くなると高くなるという思い込みからでしたね(笑。