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「予想した地震発生については、100%発生するとは断言できません。地震が発生する可能性が高いため
警戒して防災の参考にしてくださいという趣旨です。」この前提での報告内容です。
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No.10206 20230325報告 投稿者:栃木の研究者   投稿日:2023年03月25日 (土) 06時52分 [返信]

【まとめ】
津波地震その2:
1771年八重山地震による巨大津波の発生原因の解明です。
産業技術総合研究所の2018年の研究成果です
• 琉球(南西諸島)海溝に沿った斜面に、東京都全体に匹敵する大規模な海底地すべりの痕跡を発見
• 数値計算により、この海底地すべりが八重山巨大津波の原因である可能性が高いことを示した

1771年八重山地震では、東京都全体に匹敵する大規模な海底地すべりが発生していたことがわかった。この海底地滑りが原因で、最大波高30メートルもの津波が発生していた。

【内容】
産業技術総合研究所:2018/10/18
石垣島、宮古島などを襲った1771年八重山巨大津波の発生原因を解明
-詳細な海底地形データの解析により大規模海底地すべりを発見-
https://www.aist.go.jp/aist_j/new_research/2018/nr20181018/nr20181018.html

八重山巨大津波は1771年4月24日(和暦では明和8年3月10日)に発生。巨大津波が石垣島、宮古島などを襲った。これまでの研究で最大波高は30メートルに達し、この2島を中心に約1万2千人の犠牲者を出したとされている。

共同研究グループは、産総研・ 活断層・火山研究部門を中心に海上保安庁・海洋情報部、建築研究所、東北学院大学の研究員で構成された。産総研は、日本海周辺の海底地質図整備の一環として2008年から大規模な海底地形と海底地質構造の調査を実施。2016年からは海上保安庁・海洋情報部からデータの提供を受けるなどし、各研究機関が共同で八重山巨大地震の原因究明を進めてきた。
 共同研究グループは、石垣島と宮古島の南方沖で新たに得られた詳細な海底地形データや海底地質構造データを解析した。その結果、「琉球(南西諸島)海溝」沿いの斜面に長さ80 キロ以上、幅30キロ以上の広い範囲にわたって陥没した地形があり、大規模な海底地滑りがあったことが判明。また数値計算によりこの海底地滑りで発生する津波の高さは、八重山巨大津波の推定津波高と匹敵することも分かったという。
 共同研究グループは、大規模な地滑りは巨大な横ずれ断層が関与して起きた可能性が高いとみている。

No.10205 20230323報告 投稿者:栃木の研究者   投稿日:2023年03月23日 (木) 07時33分 [返信]

【まとめ】
地震動が弱い割に大きな津波を発生させるいわゆる「津波地震」があります。
1605年の慶長地震。1677年の延宝房総沖地震。
1771年の八重山地震。1993年の昭和三陸地震などの例があります。
なんといっても、恐ろしいのは、ほとんど揺れないのに、巨大津波が襲ってくる津波地震。
この点が、南海トラフ地震とは、大きく異なります。

【内容】
●地震動が弱い割に大きな津波を発生させるいわゆる「津波地震」

津波地震とは、、断層が通常よりゆっくりとずれて、人に感じられる揺れが小さくても、発生する津波の規模が大きくなるような地震を意味します。
津波地震の例としては、1896年の明治三陸地震が有名です。

津波地震では、ゆっくりとした揺れが長く続くことも多いため、仮に震度が小さくても、このような揺れを感じた場合には、津波に警戒する必要があります。

●日本国内・近海における歴史地震での例
〇1605年の慶長地震。
地震動の被害としては淡路島の千光寺、および阿波宍喰の被害程度しか知られていない上に、この二つの震害記録については疑問視する見方もある。
にもかかわらず、地震動がほとんど記録されていない房総半島から九州にかけての広範囲で沿岸を波高10 m以上の津波が襲い、溺死者5,000 - 10,000人とされている。
津波襲来範囲から震源域は南海トラフと考えられて来たが、波源域は伊豆・小笠原海溝付近であると仮定すれば津波が説明できるとする説がある。

〇1677年の延宝房総沖地震。
地震動による被害が確認されないのに対し、津波被害が顕著な津波地震。
2014年の東北学院大、東北大などのチームによれば、M8.34、津波の最大高は17m(銚子)、最大遡上高は20m。標高10mの池の堆積物を調べ、コンピュータシミュレーションをした。

〇1771年の八重山地震
推定されるマグニチュード (M7.4) に対し津波が大きく、津波マグニチュード (Mt) は8.5と推定する説がある。
黒島海丘で生じた海底地すべりによって大きな津波を発生させたとする研究や、Mw8.7程度のプレート間の断層を仮定すれば津波が説明できるとする説など、諸説ある。

〇1993年の昭和三陸地震
正断層型のアウターライズ地震です。
地震規模M8.4に比べて揺れによる直接の被害は少なかった。揺れは、震度5程度。
しかし、地殻変動によって発生した大津波が襲来し、被害は甚大となった。
最大遡上高は、岩手県気仙郡綾里村(現・大船渡市三陸町の一部)で、海抜28.7mを記録した。

No.10204 20230318報告 投稿者:栃木の研究者   投稿日:2023年03月18日 (土) 14時39分 [返信]

今日は、津波は、地震だけではなく、海底火山の噴火、海底地すべりでも起きます。
本日は、今回、巨大地震予想震源域の中にある須美寿(スミス)カルデラでの「トラップドア断層破壊」による津波についての報道です。

●地震だけじゃない、津波の仕組み 大昔には高さ4キロの超巨大津波か
朝日新聞:2022/11/12

https://www.asahi.com/articles/ASQC951V7QC9PLBJ003.html

2015年5月3日、東京都・伊豆諸島の鳥島近海を震源とする地震が発生した。地震の規模を示すマグニチュード(M)は5・9。八丈島で、最大60センチの津波が観測された。

 気象庁は通常、20センチ以上の津波が予想される場合、地震発生から3分をめどに津波注意報を出す。これは、震源ごとの津波予想シミュレーションの結果をまとめたデータベースをもとにしている。

 だが、この時注意報が出されたのは、実際に津波が観測された後だった。通常、M5~6クラスの地震では観測できるほどの津波は起きないからだ。

 鳥島近海では、1984年から10年に1回程度、地震規模に比べてはるかに規模が大きな津波が繰り返されてきており、予測が困難な謎の津波とされてきた。気象庁は、2007年からこの地域では津波注意報を他の地域よりも小さいMで出す対応をしており、2015年のこの地震以降さらに引き下げた。

 そこで、東京大地震研究所などの研究チームは、15年の地震の際の各地の地震波や津波のデータを元に、どんな地震であればこうした津波を引き起こすのかを再現した。

 その結果、鳥島から北に100キロほど離れた「須美寿(スミス)カルデラ」という海底火山で、火山特有の現象が津波を引き起こしていたと分かった。その名も、「トラップドア断層破壊」だ。

 トラップドア(trapdoor)とは、床や天井などに使われるはね上げ戸の英語。バネなどで戸が上に上がろうとする力がかかっていて、閉じているときは鍵で押さえている。

 今回解明された津波は、これと同様のメカニズムだという。須美寿カルデラでは、継続的にマグマが地下から流入し、上向きの力が働いている。だが普段は、マグマだまりの上の岩盤がまわりの岩石と固着していて「ロック」された状態となっている。

 地震が発生して岩盤のまわりが割れると、ロックが外れる。すると、岩盤が一気に持ち上がって海水を押し上げ、津波を引き起こす。解錠してはね上げ戸が上に開くのと似たことが、海底で起きているということだ。

 トラップドア断層破壊はこれまで、南米・ガラパゴス諸島の地上火山・シエラネグラ火山でも確認されてきたが、海底火山でもおき、津波を引き起こすと明らかになったのは今回が世界で初めてだ。ただ、分かっていないだけで、世界各地ほかの海底カルデラでも、起きている場所があると考えられるという。

 研究の中心を担った、防災科学技術研究所に所属する三反畑(さんだんばた)修・日本学術振興会特別研究員(地球物理)は「この地域の津波警報・注意報の精度向上につなげるだけでなく、世界各地の火山研究にも役立てたい」と話す。

★トラップドア断層破壊の仕組み
https://www.asahi.com/articles/photo/AS20221109001798.html

★津波を起こす様々な現象
https://www.asahi.com/articles/photo/AS20221109001801.html

No.10203 20230318報告 投稿者:栃木の研究者   投稿日:2023年03月18日 (土) 02時22分 [返信]

今日は、津波防災のおさらいです。

●「たった30cmの津波でも…」東日本大震災から12年、改めて知っておきたい“本当の危険性”とは

https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/tsunami-disaster-prevention-1

3月11日。2万人以上の死者・行方不明者(関連死を含む)を出した東日本大震災から12年が経ちました。
たった30cmでも、大人が流されてしまうことがある津波。
1mでは想定上の死亡率は100%となります。

その速度は自動車なみで、津波を見てから走って逃げても、間に合いません。

では、もし津波に襲われそうになったら、どう命を守ればいいのかーー。いま、改めて知りたい防災のポイントを、イラストを通じて紹介します。

津波注意報が出されるのは、予想される波の高さが20cm~1mの場合。
3mまでの高い波の場合は津波警報が、
それ以上の巨大な波の場合は、大津波警報が発令されます。

津波はどれほど危険なのか。
内閣府が2012年にまとめた「南海トラフ巨大地震の被害想定」では、インドネシア・スマトラ沖で04年に起きた津波災害をもとに、「浸水深別の死者率関数」を設定しました。

内閣府の防災担当者によると、最悪を想定したものではありますが、その数値は以下の通りです。

津波による浸水の深さ:想定上の死亡率

100cm:100%
90cm:99.7%
80cm:95.2%
70cm:71.1%
60cm:28.9%
50cm:4.8%
40cm:0.3%
30cm:0.01%

津波の力は非常に強く、浸水が深くなるほど、人の力で対抗したり脱出したりするのが難しくなっていきます。

浸水が30cmを超えると健康な大人でも歩くことが難しくなり、足をすくわれて流されてしまうことも。

30~50cmでは車などが浮き始め、大人でも何かに捕まっていないと立っていられない状況です。50~70cmでは健康な成人も流されるほどの勢いとなり、死亡率も一気に上がります。

津波による浸水の深さが80cmを超えると死亡率は95.2%となり、多くの人が死亡すると想定されています。

1mになると、想定死亡率は100%となります。津波が予想される事態となれば、一刻も早く避難し、巻き込まれることを防ぐのが最も重要です。

では、もしものとき、どのように身を守れば良いのか。

とにかく大切なのは、揺れを感じたり、警報や注意報などが発令された場合は、「すぐに、高いところに逃げる」ということです。

三陸地方では「津波てんでんこ」(津波がきたら、取るものも取りあえず、各自でとにかく逃げろ)という言葉で、一刻も早い避難の大切さを言い伝えています。

海水浴場や海岸沿いで「津波フラッグ」を見かけた場合も同様です。2020年から導入されたもので、避難の必要があるときに掲げられる、赤と白の格子模様の模様の旗です。これを見たら、すぐに避難して下さい。

なお、海沿いの地域には、津波に注意をする必要があるエリアや、避難場所に関する看板が設置されています。

地震による津波は、いつ起きるかわかりません。海沿いにいるときは看板を意識し、もしものときの「避難経路」をイメージしておきましょう。

津波は自動車なみのスピードで陸地に襲いかかるため、津波を目にしてから、走って逃げることは極めて困難です。

また、高いところや海から離れたところに避難をしても、想定された高さ以上に駆け登ったり、川をさかのぼり、海から離れたところに被害をもたらしたりすることがあります。

避難時は「ここなら安全」と思わずに、可能な限り高いところを目指し続けることが大切です。

さらに、津波は何度も訪れることがあります。最初の波よりもあとの波が高いこともあるため、避難をした際は、警報や注意報などが解除されるまで、元の場所に戻らないようにしましょう。

No.10202 20230315報告 投稿者:栃木の研究者   投稿日:2023年03月15日 (水) 14時16分 [返信]

【まとめ】
首都圏で3/9から地震が頻発。
★★ 「3/9 M4.6房総半島沖」 
巨大地震震源域になれば、首都圏は震度7と巨大津波
★★ 「3/11 M5.2明神礁東方沖」
巨大地震震源域になれば、本州と九州太平洋側が巨大津波

今回の予想する巨大地震震源域
上記★★のどちらかであると思います。

詳しくは後日、巨大地震の震源域で詳述します。
上記の「3/9 M4.6房総半島沖」は、千年前、房総沖でM8級地震が起こり、その震源域候補となっているところです。
外房の海岸付近が地殻変動で沈降し、津波の浸水範囲が広がり、津波が内陸3.5kmまで侵入したと推察されている。

【内容】
●首都圏で頻発する地震
★★3/9 23:14  M4.6房総半島沖(USGS:無感)
3/11 5:13   M4.2千葉県北西部 震度3
★★3/11 9:16 M5.2明神礁東方沖(USGS:無感)
3/12 20:21 M2.8 神奈川県西部 震度2
★3/14 20:23 M2.9 千葉県東方沖 震度1
★3/15 3:28   M3.2 千葉県東方沖 震度1
★3/15 4:09   M3.0 千葉県東方沖 震度1
3/15 6:05   M3.0 茨城県南部 震度3
315 6:39   M3.8千葉県北西部 震度2

この中で、重要と推察する地震に★★を付けました。
★は、巨大地震震源域になれば、震源域に含まれる地域です。

●千葉県の太平洋岸で歴史記録にない津波の痕跡を発見
副題:約1000年前に発生した房総半島沖の巨大地震によって九十九里浜地域が浸水
2021/9/3発表:産業技術総合研究所
https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2021/pr20210903/pr20210903.html

西暦800年~1300年頃のものと思われる津波堆積物が新たに九十九里浜沖で発見された。上述の地震以外の未知の巨大地震によるものと思われ、マグニチュードは8.5前後と推測される。津波堆積物は海岸から3.5kmほど内陸まで到達していた。
津波の再現シミュレーションによりM8クラスの巨大地震が房総半島沖で発生したことが明らかになった。
さらに、房総半島沖の「プレートの三重点」。各種津波浸水シミュレーションを行ったところ、フィリピン海プレートに対して太平洋プレートが沈み込む領域が破壊された場合、比較的小さなすべり量でも九十九里浜地域を大きく浸水させる津波が発生することがわかった。」

日本経済新聞 2021/9/3
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE02AGP0S1A900C2000000/
千年前、房総沖でM8級地震か 未知の大津波の痕跡
千年ほど昔の平安~鎌倉時代に、房総半島沖でマグニチュード(M)8.5程度とみられる未知の巨大地震が起き、千葉県・九十九里浜地域が大津波に襲われた可能性を示す痕跡を確認したとの調査報告を、産業技術総合研究所などのチームが2日付の英科学誌ネイチャージオサイエンス(電子版)で発表した。
震源域は房総半島付近の地下、深さ20~50キロにあるフィリピン海プレートと太平洋プレートの境界の可能性があり、10メートル程度ずれ動くことで海底が変形して津波が発生。海岸付近が断層の動きで沈降し、津波の浸水範囲が広がったらしい。


No.10201 20230314報告 投稿者:栃木の研究者   投稿日:2023年03月14日 (火) 13時41分 [返信]

1,津波ハザードマップ

国土交通省のハザードマップポータルサイトがあります。

https://disaportal.gsi.go.jp/

こちらで、自分や家族や友人の住んでいる地域のハザードマップを簡単に検索、案内してくれます。

2,スマホのアプリ:逃げトレ
https://nigetore.jp/

逃げトレは、自分のタイミングで気軽に
できるスマホの個人用避難訓練アプリです。

無料です。

訓練なんてしたことないし、初めてでどうしたらいいかわからないという方に、スマホでまずは、机上で訓練できます。

例えば、避難ルートを作ってみて、これでいけると判断しても、このアプリを使うと、危ないルートだったなんてことがわかります。




No.10200 20230312報告 投稿者:栃木の研究者   投稿日:2023年03月12日 (日) 02時16分 [返信]

今後の予定

しばらくAlexey Lyubushin博士の巨大地震予想を報告していましたが、今後は、自分たちの観測:ラドン観測をもとに、巨大地震の根拠を報告していきます。

次に
震源域の予想を、自分たちのラドン観測とAlexey Lyubushin博士のデータから予想します。

震源域から、揺れと津波の特徴を予想して、防災に生かします。

最後に、巨大地震発生時期の予想です。
ラドン収束からは、巨大地震の場合には、1-2か月後という予想しかできません。

そのため、東日本大震災や2015年小笠原諸島西方沖巨大深発地震発生前にみられた、異常を解析。
その結果を生かして、今回の巨大地震では、長くて1週間以内、たぶん3日以内の巨大地震発生の短期予想を行います。

今回の巨大地震の一番の特徴は、南東北、関東から九州の太平洋側に巨大津波が押し寄せることです。

お住まいの地域の津波ハザードマップで、避難場所、避難ルートを確認し、避難訓練を行ってください。
朝、日中、夕方、夜に分けて、避難訓練も重ねてください。
また、家族との連絡方法なども、念入りに確認願います。

自分の経験からは、これらを丁寧に行うと、一か月はかかりますので、今から、実行願います。

津波ハザードマップは、その地域で起こる最大の津波を想定しています。
まずは、避難場所に安全に非難する方法を確認願います。
次に、自然災害ですから想定外のこともありますので、さらに、安全な高台への非難も考えてください。


No.10199 20230311報告 投稿者:栃木の研究者   投稿日:2023年03月11日 (土) 04時43分 [返信]

【まとめ】
●東日本大震災:今後の地震活動;大地震と巨大地震は?
1,巨大地震に共通する余震活動
2011年から10年の後半5年間の地震活動は、本震前に比べて、
震源域中心部で静穏化している。
その一方で、周辺域で、活発な状態が続いている
2,東日本大震災と2004年スマトラ島沖地震の比較
東日本大震災から12年経過したが、2004年スマトラ沖巨大地震とその後12年と異なり、
周辺で、M8クラスの地震が発生しておらず、巨大地震が懸念されます。
3,日本の最近20年の巨大地震をみると、巨大地震の震源が南方に広がる傾向があり,今後は伊豆諸島沖や関東~九州~琉球にかけての海溝沿いでも巨大地震が発生する可能性がある。

【内容】
●東日本大震災:今後の地震活動;大きな地震は?
1,巨大地震に共通する余震活動
「大きくずれ動いた震源域の周辺で地震活動が活発化」
https://www.khb-tv.co.jp/news/14645596
東北大学災害科学国際研究所2022/6/13;Press Release
地震のメカニズムの専門家で東北大学の遠田晋次教授は、東日本大震災から2021年までに大きな地震が相次いだ原因を突き止めるため、マグニチュード3以上の地震活動を分析した。
2011年から10年の後半5年間の地震活動は、
本震前に比べて、震源域中心部で静穏化している。
その一方で、周辺域で、活発な状態が続いている
1960年チリ地震M9.5、1964年アラスカ地震M9.2、2004年スマトラ島沖地震M9.2の余震活動も、震源域中心部は数年以内に終わり、逆に周辺域では、高い活動を保持している。
これは、超巨大地震の共通する特徴とみられる。

2,東日本大震災と2004年スマトラ島沖地震の比較
2004/12/26スマトラ島沖;マグニチュード9.1
8年後の2012年M8.2&M8.6巨大地震、
12年後の2016年M7.8巨大地震
これらの地震はプレート境界ではなく、少し離れたオーストラリアプレート内部で発生したものと見られます。「アウターライズ地震」と呼ばれるタイプの地震です。
それに対し、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の発生後、周辺で、M8クラスの地震は発生していません。
東日本大震災から12年経過しましたので、スマトラ沖巨大地震と同様に、M8クラスの地震が懸念されます。

3,石渡 明(2012)、日本地質学会コラム
世界のM9地震と地質学の課題
http://geosociety.jp/faq/content0365.html
一部抜粋引用します。
今後もM8クラスの巨大地震が東北~北海道沖で引き続き頻発するか,これで収束するかは判断できないが,もともと日本の地震活動は世界で最も活発なことを念頭に置く必要がある。
巨大地震の震源が南方に広がる傾向があり(図1a),今後は伊豆諸島沖や関東~九州~琉球にかけての海溝沿いでも巨大地震が発生する可能性がある。


上記図1aを下記に示した。
https://bbs2.sekkaku.net/bbs/upfile/ikaseqa--1678412757-835-741.jpg

No.10197 20230310報告 投稿者:栃木の研究者   投稿日:2023年03月10日 (金) 05時03分 [返信]

●東日本大震災から明日で12年
2011年(平成23年)3月11日14時46分18秒(日本時間)、宮城県牡鹿半島の東南東沖130kmの海底を震源として発生した東北地方太平洋沖地震は、日本における観測史上最大の規模、1900年以降、世界でも4番目の規模、マグニチュード (Mw) 9.0を記録し、震源域は岩手県沖から茨城県沖までの南北約500km、東西約200kmの広範囲に及んだ。

この地震により、場所によっては波高10m以上、最大遡上高40.0mにも上る大津波が発生し、東北地方と関東地方の太平洋沿岸部に壊滅的な被害をもたらした。

地震が起こって、約一か月
I love you & I need you ふくしま / サンボマスター
https://www.youtube.com/watch?v=dJ8k15UyIuc

I love you baby 福島 I need you 福島  ふくしまが好き
僕らは福島が好き

ジーンときました。

他界された皆様、行方不明の皆様をしのんで、今日もお寺で、「般若心経」をよみ、光明真言を唱え、供養を続けたいと思います。

No.10198 再度すいません 投稿者:栃木の研究者   投稿日:2023年03月10日 (金) 08時53分

I love you & I need you ふくしまhttps://www.youtube.com/watch?v=3CQJuAN2BEY

No.10196 20230309報告 投稿者:栃木の研究者   投稿日:2023年03月09日 (木) 03時12分 [返信]

【まとめ】
3/6報告で、次の巨大地震は、東日本大震災と同等以上の地震規模M9以上の可能性があると報告しましたが、どこにそんな巨大な歪が蓄積されているか、解析した報告を紹介します。
M9クラスの巨大地震を引き起こすほどエネルギーがたまっている恐れがある地域は、日本国内の南西諸島や伊豆小笠原諸島だった。伊豆諸島に注目すると、八丈島から鳥島で、特に鳥島周辺が顕著だった。

【内容】
●日本のどの場所にM9クラスの超巨大地震のエネルギーが蓄積されているか
3/6報告で、Alexey Lyubushin博士の日本のF-net(広帯域地震観測網)のデータ解析結果から、次の巨大地震は、東日本大震災と同等以上の地震規模M9以上の可能性があると報告しましたが、どこにそんな巨大な歪が蓄積されているか、解析した報告を紹介します。

次の図は、2013年10月30日の朝日新聞から引用しました。
https://bbs2.sekkaku.net/bbs/upfile/ikaseqa--1678298677-641-627.jpg

〇沖縄・小笠原にM9級地震のエネルギー? 学会発表へ
2013年10月4日23時47分 朝日新聞
「地震を起こすエネルギーが世界各地の地中にどれほどたまっているかを調べたところ、沖縄など南西諸島や小笠原諸島の付近など17カ所で、マグニチュード(M)9クラスが起こるおそれがあることが分かった。静岡大の生田領野(いくたりょうや)助教(地震学)らが7日から始まる日本地震学会で発表する。
 地球の表面を覆うプレート(岩板)の境界では、移動するプレートが陸側のプレートを引きずりながら潜り込み、陸側に元に戻ろうとするエネルギーがたまる。はねあがる時にエネルギーが解放され、地震が起きると考えられている。
 生田助教らは、公開されている地質調査や全地球測位システム(GPS)などからはじき出したプレートの動く速度から、1900年から2010年までの過去111年間で沈み込んだ長さを推定。国際地震センター(英国)が持つ同期間の9248個の地震の記録と照らし合わせて、プレートが元に戻った長さを求めて、たまっているエネルギーを算出した。
 その結果、M9クラスの巨大地震を引き起こすほど沈みこむ長さが蓄積され、エネルギーがたまっている恐れがある地域は、日本国内の南西諸島や小笠原諸島、北海道の太平洋沿岸など、世界17カ所で見つかった。いずれも地震が起きる場所として知られる地域だが、史料をもとに地震の発生や規模が予測されることが多かった。
 生田助教は「この手法が本当に正しいか検証していく必要があるが、結果で示された地域ではM9クラスの地震が起きてもおかしくないと思う」と話している。

※この研究は、後日、学術論文にまとめられた。
Evaluation of strain accumulation in global subduction zones from seismicity data
Ryoya Ikuta, Yuta Mitsui, Yuri Kurokawa, Masataka Ando
EARTH PLANETS AND SPACE 67(192) 1-17 2015年12月

図中の慶長地震関連は後日また報告します。



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