【要旨】 20世紀以降、日向灘では、M7以上の大地震が6回発生し、 地震発生1年前に、 霧島山、薩南諸島の口永良部島&諏訪之瀬島、桜島南岳、長崎雲仙普賢岳で、火山活動が活発化した。
日向灘のM7以上の大地震の前には、九州(特に南九州)の火山活動が活発化していることがわかる。
現状の火山活動は、気象庁、週間火山概況:2018年第9号によると、 霧島山新燃岳、霧島山えびの高原、霧島山御鉢、桜島、薩南諸島の口永良部島&諏訪之瀬島において、 レベル2以上の警報が発令されている。
【内容】 ●20世紀以降の日向灘大地震と、周辺の火山活動 読者の方から、20世紀以降の日向灘大地震と、火山噴火の全例について、 お問合わせが有りました。
20世紀以降、日向灘周辺では、6回のM7以上の大地震が発生しました。 地震発生1年前の周辺の大きな火山活動とともに列記します。
○1923/7/13:九州地方南東沖大地震:M7.1
★霧島山:御鉢噴火。1923/7/11、7/15,7/16,7/20
○1931/11/2:日向灘:M7.1 宮崎市、都城市などで震度5を観測。死者1名、負傷者29名。宮崎県・鹿児島県で家屋全壊がそれぞれ4棟・1棟、室戸岬で85cmの津波
★口永良部島:爆発的噴火:1931/4/2:爆発により土砂崩壊、負傷者2名。山林田畑に被害
○1941/11/19:日向灘:M7.2 宮崎市、延岡市などで震度5を観測。死者2名、負傷者18名。大分県・宮崎県・熊本県で被害があり、九州・四国で最大波高1mの津波があった。
★諏訪之瀬島噴火:1940/11/29
○1961/2/27:日向灘:M7.0 宮崎市、日南市、都城市で震度5を観測。死者2名、負傷者7名。家屋全壊3棟、九州から中部にかけて最大50cmの津波
★1960年 桜島:噴火場所は南岳山頂。南岳での爆発回数は記録的に多かった。
○1968/4/1:日向灘地震最大規模のM7.5大地震 延岡市、宿毛市で震度5を観測。死者1名、負傷者15名 四国で到達高3m以上の津波を観測し、床上浸水56棟、船舶の被害も発生した
★1968/2/21:霧島山えびの市群発大地震
○1984/8/7:日向灘:M7.1 宮崎市、大分市、熊本市、宇和島市などで震度4を観測。津波があった。建物の一部損壊319件
★雲仙普賢岳 地震群発:1984年 5~11月。特に8月6日~9月9日は有感地震417回
まとめますと、 20世紀以降、日向灘では、M7以上の大地震が6回発生し、 地震発生1年前に、 霧島山、薩南諸島の口永良部島&諏訪之瀬島、桜島南岳、長崎雲仙普賢岳で、火山活動が活発化した。
日向灘のM7以上の大地震の前には、九州(特に南九州)の火山活動が活発化していることがわかる。
現状の火山活動は、気象庁、週間火山概況:2018年第9号によると、 霧島山新燃岳、霧島山えびの高原、霧島山御鉢、桜島、薩南諸島の口永良部島&諏訪之瀬島において、 レベル2以上の警報が発令されている。
●観測者仲間の観測観察:3/7 ○青森県八戸市 3/6:水位低め 、ドアベル磁力前日より低下 3/7:水位低め 、ドアベル磁力回復
○新潟市 :大気中ラドン濃度 昨日朝の16Bqからやや大きく減衰です。
★★ 青森と新潟の現象は、「青森から北海道太平洋側M6クラスの中規模地震に注意2/23&2/26&3/5報告」に関連する。
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