【要約】
静岡県伊豆半島最南端の南伊豆町石廊崎と静岡県伊東市の潮位偏差を、1/23から1/28まで比較すると、
南伊豆町のみで、大きな変動がみられる。
最近モニタリングしている伊豆半島東方沖被害地震は、東方沖ではなく、伊豆半島南部の可能性が増加した。
1974/5/9:8:33 伊豆半島南伊豆町付近を震源に、M6.9の被害地震が発生した。
この地震では、著るしい前震群は観測されていないが、その8-11日前に、わずかに2回、地震が、震源の近くに発生した。
2018/1/28に、 南伊豆町沖合で、M2クラスの地震が4回発生しているので、前震かもしれない。
また、上記1974年5月の伊豆半島沖地震は、1973年4月ー74年6月:西之島噴火終盤時でした。
2013年11月-2015年11月&2017年4-8月の西之島噴火。関連性があるのかもしれません。
【 本サイトトップページより頂いたお問い合せ内容 】:2018/1/28
いつも貴重な情報をありがとうございます。
気象庁潮位観測の潮位偏差グラフで静岡県石廊崎観測点が2018年1月21日ごろからかなり針状っぽく上下に大きくふれています。
石廊崎断層?心配なのでご連絡致します。
【お答え】
ありがとうございます。
気象庁潮位観測の潮位偏差グラフ
静岡県伊豆半島最南端の南伊豆町石廊崎観測点
静岡県伊東市観測点
1/23から1/28までを、図20180129に示しました。
http://www.tochiginokenkyusha.com/ikase8/izu201801.jpg明らかに、南伊豆町石廊崎観測点のみが大きく、瞬間的に、潮位変動が見られます。
南伊豆町のみで、大きな変動がみられるので、周辺の地震が懸念されます。
1974/5/9:8:33 伊豆半島南伊豆町付近を震源に、M6.9の大地震が発生した。
この地震による被害はほとんどが南伊豆町に集中した。
その中でも中木地区は、城畑山の斜面で幅約60mにわたる山崩れが起き、山裾の22戸が飲み込まれた。
この時に崩れた土砂の量は約3万m3にも及んだといわれる。この山崩れでは27人が生き埋めとなり、後日、全員の死亡が確認された。
図20180129に、震度分布を示します。
伊豆半島南部で、震度5。神奈川県&静岡県&東京都&千葉県南部で、震度4を観測した。
静岡大学地球科学研究報告1(1975年10月):
1974年伊豆半島沖地震について一地震と災害の特徴-
この報告によりますと、
前兆現象その他
「「今回の地震はMが7に近かったにも拘らず,いままでのところ,明瞭な前兆現象が認められたという報告はない。
伊豆半島から伊豆諸島にかけての浅発地震は前寅を伴うものが多いといわれているが,今回の地震では著るしい前震群は観測されていない。
東大地震研究所の観測網によれば,4月28日にM2・6,5月1日にM2.8の地震が本寅の震源の近くに発生しているので,
これらは前霞と呼んでもよいかも知れない。」」
東大の観測による、1/28-1/29の関東の地震速報mapを、図20180129に示しました。
南伊豆町沖合で、M2クラスの地震が4回発生しています。
上記の1974年伊豆半島沖地震に例に当てはめると、今後8-11日以内に、伊豆半島沖地震が、発生すると予想されます。
本サイト房総半島南部の九十九里浜観測点で、1/28:もぐりん観察で、「もぐりんが底まで沈んだ」
著しい地震電磁気現象を観測したのも、これに関連すると思われます。
また、1974年5月:伊豆半島沖地震は
1973年4月ー74年6月:西之島噴火終盤時でした。
2013年11月-2015年11月&2017年4-8月の西之島噴火。
1973-1974年の再来でしょうか。
伊豆半島沖被害地震前兆速報は、変化があれば、夕方報告します。