【本日夕方の要約】】無断転載禁止
東日本大震災以降、三回の茨城福島方面の大地震前には、例外なく、
さいたま市⇔群馬県桐生市のVHF帯放送波ルートで、明瞭な伝搬異常が発生しています。
11/4:4-8時:このルートのNHKFMさいたま放送波で、明瞭な伝搬異常(-3σ以下)がみられた。
震度5弱以上の地震が、茨城福島方面で懸念される。
今後異変があれば、さらに続報します。
2011/4/12:福島県いわき市;井戸沢断層、地下6.4kmで:震度6弱:M6.3n地震が発生した。
東北大学大学院理学研究科教授の趙大鵬らの報告では、
この井戸沢断層地震と福島第1原発のすぐ近くにある双葉断層の構造が類似していることをつきとめ、
双葉断層などが活動しやすくなって強い直下型地震の危険性が高まっていると指摘されている。
今後発生予定の地震が、福島浜通りの双葉断層地震ではないことを、祈るばかりです。
【本日夕方の内容】無断転載禁止
●茨城福島方面の大きな直前前兆
関東M4.5以上地震直前前兆のモニタリング
FMラジオ:都心北関東伝搬ルート:
東京タワー、東京スカイツリー、千葉、埼玉3箇所、長野県美ヶ原、茨城県送信⇔群馬県桐生市受信
このうち、さいたま市⇔群馬県桐生市のルートで、11/4:4時-8時にかけて、4時間に及ぶ伝搬異常が発生しました。
この長時間の伝播異常は、震度5弱以上の地震の前に、発生することを示します。
図2017110401に示した、東日本大震災以降の、茨城北部、福島県で発生した、震度5弱以上の地震前に発生した
伝搬異常です。
http://www.tochiginokenkyusha.com/ikase8/ibafukuFM1.jpg○2011/4/12:福島県浜通り:M6.3:震度6弱→
5日前に、東京タワー⇔群馬県桐生市、さいたま市⇔群馬県桐生市の4つの放送波で同時に、2時間以上の伝搬異常
○2016/11/22:福島県沖:M7.4:震度5弱→
14日前、2日前に、さいたま市⇔群馬県桐生市のルートで、長時間の伝搬異常
○2016/12/28:茨城県北部:M6.3:震度6弱→
10日前、6日前、2日前に、さいたま市⇔群馬県桐生市、、東京タワー⇔群馬県桐生市のルートで、長時間の伝搬異常
このように、三回の茨城福島方面の大地震前には、例外なく、
さいたま市⇔群馬県桐生市のルートで、明瞭な伝搬異常が発生しています。
図2017110401の右下に、2017/11/4の
さいたま市⇔群馬県桐生市の伝搬異常を赤で示しました。
11/4:4-8時:NHKFMさいたまで、明瞭な伝搬異常(-3σ以下)がみられます。
このような長時間の伝搬異常は、非常にまれです。
●2011/4/12:福島県浜通り:M6.3地震との関連性
この地震は、福島県いわき市;井戸沢断層、地下6.4kmで2011/4/11に起きた地震:震度6弱です。
この地震と福島第1原発のすぐ近くにある双葉断層の構造を東北大学大学院理学研究科教授の趙大鵬(チョウタイホウ)さんたちが
地震波速度トモグラフィを用いて調べた。
二つの断層の地表から地下150kmを比較したところ、それぞれの断層の下で水が見つかり、両者の地下構造がよく似ていることを突き止めた。
太平洋プレートに含まれていた水が、地下の圧力で上昇したと考えられるという。
そうして、双葉断層などが活動しやすくなって強い直下型地震の危険性が高まっていると指摘、
将来起こりうる大規模地震に備えて、福島原発での安全対策を強化すべきであると報告しました。
ただ地震発生の時期までは予測できないとしている。
Solid Earth, 3, 43–51, 2012、、www.solid-earth.net/3/43/2012/
Tomography of the 2011 Iwaki earthquake (M 7.0) and Fukushima nuclear power plant area
原文→こちら
http://www.solid-earth.net/3/43/2012/se-3-43-2012.pdf福島浜通りの双葉断層地震ではないことを、祈るばかりです。