【本日の要点】
下記の内容をまとめます。
7月11日11時56分:鹿児島湾:M5.3:深さ10km:最大震度5強の地震発生。
地震発生領域では、2017年に入り、地震活動が活発化している。周辺の大地震には、えびの地震、桜島地震がある。
本サイト鹿児島県薩摩地方観測点の5年半のラドン変動を見ると、2012年、桜島南岳山頂火口の爆発的噴火前と噴火中の大きな異変が最大だった。
その後、2015/1/10:+36の異常値をピークにして、漸減し、最近収束しています。
本サイト沖縄県那覇観測点では、本年5月にウルトラ異常を観測。その後、収束。
これらのことから、やはり、鹿児島周辺で、大地震がスタンバイになっていることがわかります。
ただ、本日明日は、東北沖:M6後半(M7に近い):震度5強以上に警戒。
●7月11日11時56分:鹿児島湾:M5.3:深さ10km:最大震度5強
○概要
鹿児島県鹿児島市で震度5強、鹿児島県指宿市(いぶすきし)、南九州市で震度5弱を観測したほか、鹿児島県を中心として九州地方で震度4~1を観測した。
図201771101の左側に発生場所の詳細を示す。
http://www.tochiginokenkyusha.com/ikase8/kagoshimawan.jpg地震発生領域では、2017年以降、急激に地震活動が活発化していることがわかります。
図201771101の右側に、最近132年間の鹿児島県の陸域の主な地震を示してあります。
日向灘大地震1ヶ月前に発生した1968/2/21:えびの地震、1914/1/12:桜島地震:M7.1が、注目されます。
○本サイト鹿児島県薩摩地方観測点の大気中ラドン濃度:最近5年半
最近5年半のラドン濃度を図201771102に示しました。
http://www.tochiginokenkyusha.com/ikase8/kagoshima1710.jpg季節変動などを除外するため、同一月日の平年値を求め、平年値に対する差で、示してあります。
ラドンは地震以外にも、火山噴火前や噴火中にも大きく変動します。
5年半の本観測点の最も大きな変動は、2012年7月と12月に、桜島南岳山頂火口(桜島昭和火口ではない)の爆発的噴火の前です。
次いで、2015/1/10:+36、2016/2/2:+29、2017/1/24:+30と、大きな異常値がありますが、
その間に、2015/11/14:薩摩半島西方沖:M7.0、2016/4/16:熊本地震:M7.3が発生します。
グラフをよくみていただくと、わかりますが、2015/1/10:+36の異常値をピークにして、漸減し、最近収束しています。
やはり、鹿児島周辺で、大地震がスタンバイになっていることがわかります。
○本サイト沖縄県那覇市観測点の大気中ラドン濃度:最近1年半
最近1年半のラドン濃度を図201771103に示しました。
http://www.tochiginokenkyusha.com/ikase8/okinawa710.jpg2017年5月にウルトラ異常を観測後、7月には、収束しています。
○今後2-3日以内の日本の地震
NICTの北海道、東京、鹿児島、沖縄の電離層観測を7/11で、みると、異変の大きさは、
東京>>鹿児島であり、7/7に報告した
●東北沖:M6後半(M7に近い):震度5強以上。
「6/11:東北地方に、さざ波雲が朝から昼過ぎまで強く現れました。」
「6/22:東北のさざ波雲が朝から発生。一部昼からは大気重力波に変化した。」
これらの対応地震が東北沖で予想されるので、警戒。