◎2/11:気象庁地磁気観測小笠原諸島父島観測点:強烈な異常値
2016/12/4の巨大地震モニタリングで、E.M. Takla et al(2013)による報告で、東日本大震災前に、震央に近い
宮城県女川町&福島県南相馬市原町)で、明らかに他の日本の観測点と異なり、
地磁気鉛直分力(Z成分)が異常を示していたことを報告しました。
また、気象庁地磁気観測小笠原諸島父島観測点では、2016年9月以降、明らかに、
地磁気鉛直分力(Z成分)が高くなり、現在もその傾向は続いています。
2017/2/11、ウルトラ異常が、小笠原諸島父島観測点で観測されました。
日本の他の地磁気観測点:北海道女満別、茨城県柿岡、鹿児島県鹿屋の2/11のデータとともに、
図2017021301に、示しました。
http://www.tochiginokenkyusha.com/ikase8/chihijima17211.jpg父島観測所のみで、2/11:9時(UTC)、日本時18時ごろ、一時的に、大きな変動がみられました。
右図に、地磁気4成分値の中の、鉛直分力と全磁力の2/11の日変化を示した。
鉛直分力で、父島のみが際立った異常を示しました。
このような、父島の鉛直分力日変動異常値は、2016/12/18,同12/19,12/21に観測され、
日変動は、それぞれ、325.6,321.4,288.8nTだった。
2017/2/11のその異常値は、281nTだった。
2016年12月の異常値観測後、南太平洋方面で、2017/1/22までに、11回のM6以上の地震を観測。
最大は、2017/1/22の、パプアニューギニアのM7.9だった。
以上まとめますと、
2017/2/11、日本の地磁気観測所4箇所の中で、小笠原諸島父島観測点のみで、大きな異常値を一時的に観測した。
前回の父島の異常は、2016/12/18,12/19,12/21で、
その後、南太平洋方面で、大きな地震が連続、一ヶ月後に、最大地震M7.9が発生。
今回も、一ヶ月-2ヶ月後の大きな地震が懸念されます。
伊豆小笠原マリアナ、本州方面もその対象です。予想する巨大地震の前兆の一部かもしれません。
◎観測者仲間の観測観察:2/12
○鹿児島県薩摩地方観測点
NHKとMBC(南日本放送)の主催の「鹿児島防災シンポジウム 巨大地震 その時何が」を聴講してきました。
鹿児島県内の活断層の調査や現状
熊本市副市長による、当時の状況と今後の対策、課題
鹿児島市、鹿児島県におけるM7以上の発生の可能性の活断層等について
南海トラフ、錦江湾直下地震(M7クラス)、桜島噴火時の津波について等の話しで、約3時間ほどでした。
500人以上の来場者で、立ち見も方もいらっしゃったようです。
地震には、発生前の防災減災対策が有効とのこと。
★★
昨日報告の津波防災訓練による防災減災対策。命を守るために、是非オススメします。
また、ご自分のお宅が、ハザードマップで、津波による浸水予想範囲にあり、家が水没するおそれがある場合には、
地震保険に入ると、津波による損害も、全額ではないですが、保証されます。ご検討してみてください。