voice120■ユキムラが出来るまでF
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[186]おなまえ:おーはし
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●10月3日(月曜日)● 〜劇場入りまであと二日〜
稽古なし。仕事なし。 …なので、一日中ふりー!いえ〜い◎
と言ってぶらぶら遊ぶわけもなく、 当然、台本とともに過ごす俺。脱稿して取り敢えずの 書き直しも済んだ本を、初めて頭から読んだ。
…へえ〜、こんな話だったんだ!(笑)
とにかく切羽詰った状態だった俺は、自分の役で 忙殺されていたし、通し中も落ち着いて人の芝居を 見たり、話を追ったり出来なかった。 (言い訳じゃんよねぇ…笑)
やっぱこの台本、情報量が多いわ! ひとつの言葉が背負った分量が多いわ! …この辺をお客さんがどう感じるかだよなぁ〜
別に難しいストーリーじゃない。 しっかり本を読めば、簡単に要約出来る。 ただ、その筋に絡んで行く人物の思いが強いのだ。 …てか、強過ぎ???
その思いの強さ分、言葉が氾濫し尽くす。 この氾濫が芝居のラストには収束に向かえばいい。 …でも混乱に向かったら?
怖っ!
たくちゃんはソウル(魂)を伝えろと言う。 役の言葉を伝えるんじゃなく思いを伝えろと言う。 お客さんは演劇というライブの場で、 そんな思いをもらえるから観る。 言葉をもらいたいなら台本を読んでもらえればいい。
その通り。 演劇の基本は正しくそこに在る。 …しかし、それが難しいのだ。 思いを、魂を伝えるのが難しいのだ。
演出はそれを実現させるために、 どれだけ有効な方法を選択出来ているか?
役者はその言葉の裏にある深遠な思いを、 実感し肉体化して演じ切れているか?
そしてそして、台本という根本の土台は、 その思いを伝えるに足りるものになっているのか?
いやいやいやいや… 分らんなぁ〜、今は。 とにかく、やるしかない!としか言えないよ。 一役者の俺としては。
だなぁ…。
2005年10月03日 (月) 23時41分
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