voice224■恋人たち
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[292]おなまえ:おーはし
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果たして古い木造家屋のアパートの2階から、 人が飛び降りて死ぬものなのだろうか?
それも三人も。 同じ窓から。 次々と。
2階って言ったら、 たかだか3〜4mの高さだろう。
運悪く一人目は首の骨を折るかなんかで 死んでしまうかもしれない。 でも二人目は疑問だ。
なんたって、 同じ窓の同じ位置から飛び降りるのだから…。 きっと一人目と同じ場所に落下するような気がする。
まぁ多少のズレはあるだろう。 でも…
さらに三人目になると条件は厳しくなる。 落下場所には先に飛び降りた ふたりの“クッション”が出来るのだ。
それを回避して、 なおかつ首の骨を折るような 致命傷に至る事が可能か??????
…2階からだぜ!
ブラジル公演 『恋人たち』 作・演出/ブラジリィー・アン・山田 主演/桑原裕子・辰巳智秋 王子小劇場
オープニングが素晴らしい。
ヘッドフォンからもれる音。 アンプからコードを抜けば大音量。 それに合わせるかのようなストロボ。 そのストロボは室外から発光される。 そして会話が始まる。
その滑り出し5分間で芝居は決まった… 「こいつぁ〜おもしろいぞ!」 …事実、この作品は観れた。 ひさびさ芝居らしい芝居だった。
このところ観る舞台ほとんどハズレてたしね。 阿佐スパしかり、 ウーマンリブしかり、 (クドカンにしてはって意味で)
『チェックポイント黒点島』なんて 最悪だったからな。 …あ、言っちゃった(笑) でもこれはさぁ〜 決して竹下さんや渡辺さんが悪いわけじゃない。 本と演出だよ、諸悪の根源は! (あんまりゆぅと怒られそうなので逃げます)
すたこらさっさー
このブラジル、 恋愛についてのあーだこーだを、 細かくグチョグチョ描いている。 その腰の据え方にはちょっと感心した。
作家のブラジリィー・アン・山田さんって、 そーとー実生活の恋愛で ご苦労が耐えなかったんだろうね。
分かるよ、それ。 うんうん。
恋って、 離れていると憧れるもんだけど、 いざその渦中に入り イザコザ揉め事行き違いが起きると かな〜り けっこー とて〜も 大変だもんね。 やれやれだもんね。
でも、 恋愛しなきゃ人は生きられない。 それも事実。
あー 愛の渇きょ〜〜〜( 」´0`)」
ただし! グチョグチョ描きつつも この芝居、肝心なトコでは……逃げる。
すたこらさっさー
そこに喰い足りなさを感じてしまった。 どんなに男女が言い合いしていても、 別の感情、別の言葉、別の話題が 設えているのだ。
まぁねぇ〜 これも現代日本人民の象徴的事実なんだけど。 どんなに深刻な状況でも、 深く濃くなる事は許されないっていうか…
「な〜にマジんなってんだよ〜」 みたいな。
これって、 ワカモノたち特有のことじゃないからね。 チュウネンもトシヨリも み〜んな、 な〜にマジんなってんだよ〜傾向だから。
is deep is hot it is dark
…は嫌われる。
ワンシーンでいいから、 一切逃げ無しの男女の激突を見たかった。 山田さんに書いて欲しかった。 それが有り得そうな作品ぶりだったから、 尚更そう思う。。。
あと、 素に返った様なうすら笑いはやめて。役者! 一二回の使用ならテクニックとして有りだけど、 連発されると引きますから、私。
で、 で、 で、
クライマックスにさぁ〜 【人が三人2階から飛び降りて**(確認後掲載)るか問題】が やって来る。
どうよ?コレ。
そこに目を瞑って、 作品を楽しむか否かで迷ってしまった。
2006年12月01日 (金) 01時32分
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