voice209■アンダーグラウンド
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[276]おなまえ:おーはし
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この作品を シュールリアリズム(超現実主義)と 人は呼ぶかもしれない。
庭劇団ペニノ公演 『アンダーグラウンド』 作・演出/タニノタクロウ 下北沢ザ・スズナリ
公演の謳い文句… 「古い外科病院、大男を開腹する七人の看護士。 手術室で釣りをする小人、踊る赤血球、 ジャズバンドと庭劇団ペニノの幻想とその先。」
その通り。 女性の看護士7人が男の患者を手術する。 白衣を着た小男がうろつく。 バックではフリージャズの生演奏。
何が言いたいのか謎 とか… 理解に苦しむ とか… 確かにそういう作品だし、 それならそれで、 超現実的な世界観を味わえればうれしい。 そういうの意外と嫌いじゃない、俺。
でもこれは現実を逸脱しているか? シュールな作品か?
ハッキリ言おう。 淡々と進む手術シーンがなげぇーんだよっ! 飽き飽きしたわっ(▼▼メ
現実を超えてないんだ。 現実を見せてるんだ。 そのくせ小人が出るんだ。 そこで訳分からんコトやるんだ。 そこに非現実を出そうとしている。 ジャズ演奏で幻惑に導き… 【幻想性】を出そうとしてる。
でも… リアル風の手術は進む。 どこまでも。
アンバランスだな〜 アンバランスだよ〜
やるんだったら、 徹底して理解ゼロにしてよ。 超!激!極!感覚演劇に仕上げてよ。
幻想という詩的なものに、 リアルという写実的なものを入れ込んだために 全体が曖昧になってしまった失敗例。
このペニノは前に一度観た事がある。 3年前の『ダークマスター』っていう作品。 これは良かった。
観客にイヤホンを渡して 役者の声を聞かせるっていう実験的な作品だが、 人間の深層をついたような“物語”で… 刺激的☆
この『アンダーグラウンド』は たまたまこうなったのかな? これだけ最近の作風とは違うのかな?
3年ぶりに観たので測定不能。 …次回に期待するか…。
2006年09月16日 (土) 00時17分
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