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■Voice From おーはし■

ちわっ!みなさん。
このコラムコーナーは、俺が日頃思っていること
…例えば、舞台や映画を観ての感想や音楽を聴いて感じたこと、
小説を読んで思ったこと、道を歩いていて気づいたこと、
ごはんを食べての満腹感、まる半日寝た後の爽快感などなど、
そんな日々のあれこれを、どくだんとへんけんにミチミチて
語ってしまおうというものです。…もちろん、ケトイシのことも!

不定期更新。気が向いたトキが更新日。

━ 2002.11.19 OPEN ━

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voice206■道子の調査


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[273]おなまえ:おーはし
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なぜ彼女は水着を着ていたのか?
なぜもうひとりの彼女は刺されたのか?

この疑問にそれなりの決着をつけようと、
散々頭を巡らすがうまく行かない。

いくつかの自分の想像に到達点を見出したいが、
それが出来ない。
謎の解明には至らない。
決め手が無いのだ。
類推は可能だが確証が無い。

よって…
分からないものは分からないものとして残る。

「よぅ分からん芝居じゃのぅ〜」
「いらいらするのぅ〜」
「観らん方がよかったかいのぅ〜」

ペンギンプルペイルパイルズ公演
『道子の調査』
作・演出/倉持裕
下北沢ザ・スズナリ

なぜ分からないのか?
それは説明が無いから。
この水着や刺傷のくだりだけではない。
芝居全編に相応の説明が無いのだ。

相応というよりも…
必要な説明すら排除されているかもしれない。
俺たちが普段見聞きする物語と比べれば、
格段に前後の状況心理描写が少ない。

いきなり会話に参加させられて、
いきなり会話から退場させられて、
いきなり別の会話に突入されられる感じ。

それでもそんな断片的なパーツを
ひとつひとつ拾っていくうちに、
行方不明のナミコという女性を
6年前に調査しに来た砂恵と、
現在また新たに調査を開始した道子のこと。
ナミコのこと。
そして、
ナミコを取り巻く人々の人間関係が見えて来る。

舞台は現在の道子と6年前の砂恵の調査が
交差する形で進行して行く。
セットはモーテルの一室のみで、
照明の変化によって現在と過去が場面転換する。

対話しないのは道子と砂恵のみで、
道子と話していた証言者が
次の瞬間には砂恵と会話してたりするのだ。

この細かいスイッチが心地良い。
こういう場転は演劇の常套手段だが、
ここまで小刻みに歯切れ良く、
相当数のシーンを繋ぐのは初めて観た。

そんな断片的なパーツと小気味の良い繋ぎから、
説明過少の芝居でも惹き付けられるから不思議だ。

2時間15分くらいかな…
ちょっと長め…
でも、ぐいぐいぐいっと…
観てしまう。
目が離せない。

それと…
道子を演じるのは伊藤留奈という女優なのだが、
この人の醸し出すものが大きい。

別に超美人ってわけじゃないのだが、
ちょっと屈折した都会の女って感じが、
その実、
この芝居の方向性を握っていたように思う。

浮遊感がある物語に
不思議とドロッとした情感が滲み出る。
その中心にいたのが伊藤留美かもしれない…。

「よぅ分からん芝居じゃのぅ〜」
「いらいらするのぅ〜」
「観らん方がよかったかいのぅ〜」
「でも観とらんと損したかもしれんのぅ〜」
「なんでも分かりゃええってもんじゃないのぅ〜」
「そじゃのぅ〜そじゃのぅ〜!」

頭では分からない。
でも
体や感覚で
分かる。
だからおもしろい。


2006年09月02日 (土) 02時58分






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