voice205■スーパーマン リターンズ
|
-------------------------------------------
[272]おなまえ:おーはし
------------------------------------------------
観終わった後、 気持ちが冷んやり爽やかなる。
もちろんクソ暑い真昼間に、 冷房こんとろーるバッチリの映画館に入れば 誰だって涼しくはなるだろうが、 そんな要素は全く関係ない。この映画。
『スーパーマン リターンズ』 主演/ブランドン・ラウス 監督/ブライアン・シンガー
このブランドンって役者が、 なんつぅのかなぁ… 無味無臭善良博愛素直人間ってキャラを とっても真っ正直に表現してるんだ。
その顔。その表情。その体。
こぅゆぅ役柄って、 一歩間違うと何の印象にも残らないってコトに 陥りがちだが、 この作品では見事にそれを回避している。 監督はもちろん、 脚本家も素晴らしいんだろうね。
スーパーマンはスゴイんだ! マシンガンの弾を体で弾き飛ばすなんて当たり前。 落ちて行く落下物を手で止められる。 先回りして。 足場がない空中で。
もの凄い勢いで燃え広がる炎なんか 息で消しちゃうもん。 ふーって。
大陸なんか根こそぎ持ち上げるもんね。 でもって、 宇宙の果てにポイしちゃう。
笑えるんだ。 笑うんだ。
が、冷静になりふと思う… あ!そっか!! この人、スーパーマンだから 何でも出来ちゃうんだよなぁ〜 …って。(妙に納得)
当然、 ヒーローには付き物の弱点も用意されてるし、 かなりの窮地に追い込まれるのだが、 それ以前に強い。 ベースが強い。 基本がごくつよ。 正に最強。 胸にS字のタイツ男!
でも感情移入してしまう。 強過ぎスーパーマンに。 笑ってもバカに出来ない、バカにしない。
なんでだろ??? と考える。 演じ手、演出の良さともう一つ大きな要素は、 【語らせなかった】ってことかな…
悩みもするし、怒りもするし、 喜びもするし、恋もするクラーク・ケントだが、 その一切については語らない。 心情表現しない。 黙って行動するだけ。
だから逆にリアルさを獲得出来た。 超人という過剰な設定だからこそ、 過剰な言葉と過剰な表現を排除した。 そこに“現実味”が浮き出た。 成立した。
【スーパーマンのあの目がすべてを語っている】
あとさ〜 宙にぽっかり浮くシーンが よく出るんだけど、 それがイヨーに気持ちいぃww
風にマントがパタパタって揺れる音が、 微かにしてさ〜 ホント聞こえるか聞こえないかぐらいの微妙さ。 それがとってもいぃんだ〜◎◎
これこそが、 “映像のチカラ”って言うんだろうな。
とは言え………
ラスト間際がかったるい。 重い。 鬱陶しい。 あのへん、スカスカやってくれたらなぁ〜
惜しい。 もったいない映画だ(なので80点)
2006年08月21日 (月) 20時11分
|
|