voice200■売春捜査官
|
-------------------------------------------
[267]おなまえ:おーはし
------------------------------------------------
基本的につか作品の登場人物は、 “本当はこうなんだケドこうしてしまう” というのが多い。 …ってか、 そんなニンゲンのウラハラを扱うものばかり。
分かりやすいモノは好まれる。 分かりやすいヒトは好かれる。
でも俺は、 分かりにくいモノやヒトに興味がある。 …疲れるけどね。 分かりにくいのを分かろうとするわけだから、 そりゃ大変だ。
俺自身も他人には、 分かりにくいと思われているんじゃないかな? 第一印象はいぃおっちゃん。 第二印象はうるさぃおやじ。 第三印象はじじぃ。 第四印象ぐらぃで、 「い〜ぃ野郎だおーはしは!」 ってゆぅ逆転を目指しているんだけど、 なかなかそうはいかないんだ、これがまた。
一瞬にして OK!オーライ♪な繋がりを持てる場合がある。 でもその繋がりが、 瞬時にして崩れる事もある。 …人間関係は複雑怪奇だ。
だからこそ、 他人を表層で捕らえたくない。 自分を一面だけで分かってもらいたくない。
奴はもっと深いんだぜー!実は!! 俺はもっと広いんだぜー!実は!! …って思いたい。 この【実は】って部分を大事にしたい。 探りたい。 見つけたい。 知りたい。 知り合いたい。 …まぁ俺はそんなに広かぁないケド(笑)
でもさ〜 こぅゆぅ濃厚ってかコユィ考え方は、 なかなか理解してもらえんのよ。 なんったって、 そこにはある種の“摩擦”が含まれるからね。 …ヒトの裏側に立ち入ったり、 立ち入られたりする事には、 誤解や嫌悪が付いて来るからさ。
表層でお付き合いをした方が、 ずっとずっとラクなんだよ。 ホント! あぁ〜楽しい♪ わぃわぃわぃ♪♪
でも俺はそんなのダメみたい…。 深い部分考えちゃうな〜 正にコユィ俺! ウゼェ〜んだよ俺!(笑)
このつかこうへい『売春捜査官』も 実に実にコユィ作品。 木村伝兵衛って本当は暖かいヒトなのに、 どうしてあんな行動や言動をしてしまうの?? …こんな人間は損するだけだっつーの! 実際最後には殺されちゃうんだ。 (はぁ〜)
でも魅力的だよ、伝兵衛さんは◎ いつ観てもカッコいぃ! どの熱海バージョンを観てもいぃ!(愛)
でも黒谷友香はイマイチでした。 あの伝兵衛を支えるだけの器量がないんだ。 仕方ない。 それだけ太いキャラだしね。 つか作品には往々にしてあるコトさ。
同じ熱海の別バージョンで、 石原良純が伝兵衛やったのを観たけど、 そん時も辛かったなぁ〜 逆に池田成志と阿部寛は良かったなぁ〜 もちろん風間杜夫は言うに及ばず! (なつかしっ♪)
今回はOPでいつもの白鳥の湖がかからない。 あれれん? と思っていると無音で緞帳が上がる。 ピンスポットの中に黒谷。 次にバックにブルーの明かりが入る。 そして音楽。 音楽までの時間はたぶん3〜4秒。 その無音の中で明かりが動く様に圧倒される。
普通の明かりは、 音楽や場面転換とか心理作用に合わせて動く。 ところがそんなの一切無しに照明が起動する。
ゾクッとした。 刺された〜〜〜! 僅か3秒のつか演出。
2006年07月17日 (月) 12時41分
|
|