voice175■僕ホラ稽古日記16
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[242]おなまえ:おーはし
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●6月11日日曜日● 〜本番25日前〜
ひさびさ全キャストが稽古場に揃う。 何日ぶりだろう? だがみんなが集合したことへの感慨は… 無い。
そりゃ、なおやもよこの復帰はうれしいが、 それよりも芝居だ。 目の前の稽古に意識が行く。 俺は俺の芝居に意識が行く。
二幕が30分間近く、 演出からのストップ無しで通される。 とりあえず俺は台本を離してやってみたが、 んまぁ〜間違った、間違った(笑) ホントは本を持って立ちたいことろだったが、 思い切ってやってみたのだ。
でも良かったよ。 何となくだけど流れがつかめたし、 間違ったセリフはセリフなりに、 同じような内容の言葉でごまかせたし。
ごまかしばっかりじゃいかんケド、 それすら出来ないのは問題だと思う。 その役とかシーンの中身や内側を 理解していないってコトだもんな。
その通しも終わり、 演出からの指示が出ている時に、 その言葉を聞かず自分たちの演技の話を している役者がいた。 俺は思わず、 「ちゃんと聞けよ!」と言ってしまった。
ちょっと前までは、 それも許されていたような気がする。 ちょっと前までは、 俺も聞いていたかは定かじゃない。
でも、もうやめよう。 やめなきゃいけない。 普通に戻そう。 普通の演出対役者の関係にしよう。
演出は自分の作品像を提示するものなのだ。 役者はそれを実践するものなのだ。 “演出は伝える、役者に” “役者は伝える、観客に”
でもさぁ〜 その瞬間やばぃ思ったょ。 「うわぁ〜俺エラソーなこと言っちゃった! これじゃヘタな芝居できんじゃん!!」 …って。 (ふぁい!)
2006年06月11日 (日) 23時24分
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