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■Voice From おーはし■

ちわっ!みなさん。
このコラムコーナーは、俺が日頃思っていること
…例えば、舞台や映画を観ての感想や音楽を聴いて感じたこと、
小説を読んで思ったこと、道を歩いていて気づいたこと、
ごはんを食べての満腹感、まる半日寝た後の爽快感などなど、
そんな日々のあれこれを、どくだんとへんけんにミチミチて
語ってしまおうというものです。…もちろん、ケトイシのことも!

不定期更新。気が向いたトキが更新日。

━ 2002.11.19 OPEN ━

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voice138■グラスホッパー


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[204]おなまえ:おーはし
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本を読んでいて気に入ったシーンや言葉が
あると、そのページを折り曲げる。
あとで読み返してみたりメモったりするのだ。
やっている人も多いと思う。
ところが最近は折り曲げたままになっている。
…で、すぐ次の本に手を出す。

いかんいかん!
ますます俺のバカが進む。
折った所を考えてみよー◎
『グラスホッパー』について考えてみよー◎

この小説は伊坂幸太郎の七作目にあたる。
刊行は2004年。読んだのは二ヶ月ほど前。

槿という押し屋が出て来る。
交差点の車道や線路に相手を突き飛ばして
殺害するのが仕事だ。
鯨と呼ばれる男は、相手を自殺させるのを
仕事にしている。つまりは自殺屋。体がでかい。
蝉というぎゃんぎゃんうるさい若者は、
ナイフを使い依頼された相手を殺す殺し屋。
鈴木という名前の男も出て来るが、
彼は殺し屋ではない。一般人。
亡き妻のために、この殺し屋たちの戦いに
巻き込まれて行く。
…これら四人の人物が絡み合いながら
物語は展開する。


折った所の文章記述は原文のままでは
ありません。分かりやすくするために
多少アレンジしています。シーン説明などは、
俺の地の文です。それに、こんなに
伊坂さんは文章がヘタではありません。
俺はベタですケド(笑)

@
鈴木の亡き妻の口癖は「やるしかないじゃない」。
そして鈴木も「そうだね、やるしかない!」と
勇敢に突き進む。

愛する人に勇気をもらう事、
でもその人はもういない。
そして“やるしかない”という言葉の力強さ!
ちょっといぃ夫婦関係にじーんとする。
…これを男が言ったら当たり前。
女が言うからいーのだ。
甘えたい気分をくすぐる(笑)

A
鯨はいつもポケットにドストエフスキーの
『罪と罰』を忍ばせている。
彼は小説はこれしか読まない。何度も読む。
破れて読めなくなったら買い換える。
現在五冊目。

なんとゆぅヒト!どぅいぅ殺し屋!!
でもって、こぅいぅキャラ設定がちょーステキ☆
ちなみに本の題名を逆さに読むと
「唾と蜜」になると書いてある。
あ!ホントだ…勉強になるなぁ〜(笑)

B
鯨は自分が追い詰めた者たちの亡霊に悩まされる。
やがてそんな事とは程遠いと思えた蝉も、
そんな影に怯え出す。

非情な殺し屋たちにも罪悪感がある。
ただその罪悪感の表し方が実にドライ。
うっとうしい暑苦しさがない。
…そして怖い。

C
殺し屋の世界も組織化する。
本当は社会から逸脱した者たちなのに。

あははははっ!
言えてんな〜これ。
…フリーターの世界も組織化する。
本来は社会から逸脱したがっていた者たちなのに。
…な感じでしょ?

D
人が怒る時は恐怖を感じた時だ。

う〜ん…言えてるよぅで言えてないよぅで…
ただ強く否定しないと
ダメな時であるのは間違いない。
そうしないと自分の正義とか規範とか真情とか
ポリシーが崩れるような…。
つまりはやっぱり、崩れるのが恐怖なのか?
…ある本によると、
自己表現の出来ない事は損らしい。
必ずしも自己主張をする必要は無いが、
自己表現はしなければならない。
主張は権利だが、表現は“義務”だ…と。
う〜ん…
…決めた!
怒らないヒトになろう。
でも表現するヒトになろう(笑)

E
何かに思い悩んだ時、肉体を動かすのはいい。
これは原始的な喜びだ。原始的とは根源的だ。
必死に悩むより体を動かす。
余計な事を考えない。
その方が解決の糸口に近づく。

その通り!
俺も悩まずとも汗をかく。
朝、走るのは大好きだ。
…最近はご無沙汰してますが↓
走るとさ〜、体を動かすとさ〜、
【体の音】が聞こえ出すんだよ。
…そんな芝居を俺は十数年前に書いた。
演目を『蹴飛ばすイシの行方』という(涙…笑)

F
バッタは密集した所で育つと凶暴となる。
人間もごちゃごちゃと人口密度の高い所で
暮らすとおかしくなる。凶暴化する。
都会は特に、凶暴化する。

タイトルのグラスホッパーはバッタのこと。
小説の始まりも密集して暮らす事の記述から始まる。
テーマだ!これはテーマのひとつだ!!
…俺も凶暴化してんのかなぁ…
やっぱぜってぇー決めた!
怒らないヒトになろう。
でも表現するヒトになろう!
なろう!
なろう!
なろう!
(分かったっつーの)

G
本当に大事なことは小声で届くものだ。
大声で怒鳴る政治家の言うことを人が聞くか?
本当に困っている人は大声は出せない。

伊坂の政治への思いは、
近作『魔王』『砂漠』へと受け継がれる。
小声はマイノリティー。
しかし、マイノリティーが
真実を突き得ていないとは絶対言い切れない。

H
自分の置かれている状況に対して
認識はしているが、この期に及んでも
まだ高をくくっている自分がいる。
世の中の不幸の大半は、
誰かが高をくくっていた事が原因。

コイズミがここまでのノリノリで
調子に乗りまくってたら、ホリエやらアネハやら、
ぅんだらこぅだらで、
皇室典範改正案を断念するよぅにね(笑)
…笑ってる場合じゃない。
身近でもあるぞっ!!
シゴトとはこんなもんだって、軽く見てたら
飛んでもない失態したりさ…
彼女ってこんなもんだって、思い込んでたら
知らない内に大きな亀裂が走ってたりさ…
にひひっ

I
「僕を利用したんですね?」
「利用という言葉は心苦しい。
活用したというんだ」

戴きました。
日常でも使わせていただきます(笑)
おっしゃれ〜っ◎◎◎

…以上でーす♪
とにかくこの『グラスホッパー』は
間違い無くはらはらどきどきの
エンターテインメント小説なんだろうが、
そのくせあちらこちらに
純文学的な思索があって読み応えあったなぁ〜

尚このあと現在まで、
『砂漠』『博士の愛した数式』
『推理小説』『椿山課長の七日間』
と読んでいる。
もちろん、ページ折りっぱなし。

…だめじゃん…


2006年02月10日 (金) 22時39分






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