voice119■ユキムラが出来るまでE
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[185]おなまえ:おーはし
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●10月2日(日曜日)● 〜劇場入りまであと三日〜
朝から夕方まで仕事。 昨日の稽古で希望の光が見えたとは言え、 心はまだまだブルー。
いっしょに仕事に入ってたメンバーに、 ヒグチも杉山さんもいたから(こいつらは楽しい)、 気分もUP出来るかと思ったが…ノン!
仕事しながらも台詞と役の感情がちらつく。 おまけに、演出からメールで「本日通し!」
…おいおい、そんなの昨日言ってくれよ。 …そんな気持ちは出来てないっつーの! …俺は通しより小返しが必要な状態だってーの!
そんなかんなで、仕事中あたまボンヤリ、 通しは気が重し!で大塚の稽古場へ。
始まる前にまっちゃん(幸村役)に、 なぜ俺は覚えているつもりの台詞をとちるのか? を聞いてみた。
彼が言うには、感情が先行し過ぎている、 もっと抑えてもいいんじゃないか?…と。 多少自分でしっくり行かなくても、 気持ち自体は稽古でいっぱいやってる訳だし、 抑制しても平気じゃないか…と。
ふむ〜。
その言葉で楽になった! おまけに今日の通しはプロンプが一切つかない。 止まったり、かんだり、飛ばしたりしても 自分で責任を取らなきゃいけない。 間違った台詞を助けてくれる人がいない。
もー、開き直り!
そして始まった通し前半…。 とても気持ち良くやれた。 不思議と楽になってる自分に気づいた。
そんな感慨にいたら、大滝さん(妙&淀役)に、 今日はいいですね、とても生き生きしてます…と 言われる。これで自分の感触の裏付けが取れた。
後半は乗りを大切に!と思いながらやった。 懸案のシーンでは、 自分の調子良さに力が入り過ぎて、 ちょっと失敗してしまったけど(笑)
終わったら、その大滝さんが、 俺の一部のシーンで泣いたって言うし、 助演出のしゅうくんには、今の役者さんの調子で そのまま本番に行けるのは大橋さんですよ! …とか言われるし。
うれしかったけど、ホント?(笑)
でもいいじゃん。 今日だけのヌカ喜びかもしれないけど。 …今まで苦しかったし。 …ひどかったし。 …やっとちゃんと稽古をした気がしたし。
稽古後、数人の役者と飲む。 平田さんが言っていた。 「俺ら役者がどんなに頑張ってうまくやったとしても、 お客さんがどう思うかは別だからさ…」
その通り! …だからこそ、なおさら、せめて、 自分自身はしっかりしたい。
2005年10月03日 (月) 01時40分
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