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■Voice From おーはし■

ちわっ!みなさん。
このコラムコーナーは、俺が日頃思っていること
…例えば、舞台や映画を観ての感想や音楽を聴いて感じたこと、
小説を読んで思ったこと、道を歩いていて気づいたこと、
ごはんを食べての満腹感、まる半日寝た後の爽快感などなど、
そんな日々のあれこれを、どくだんとへんけんにミチミチて
語ってしまおうというものです。…もちろん、ケトイシのことも!

不定期更新。気が向いたトキが更新日。

━ 2002.11.19 OPEN ━

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voice111■「ひとり」でいることのカッコよさ


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[177]おなまえ:おーはし
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ずっと前からのケトイシファンで、
前回のうちの公演には出演までしてしまった
だてorしほという二つの名前を持つが、
もちろん体はひとつの、可愛いけど
かなり変な(笑)少女からオススメされた本、
重松清『疾走』を読む。

ふむふむ…。なるほど、だてしほっぽい。
暗い。
重い。
陰惨。
でも、おもしろい。

【15歳少年、男性を刺殺。少女を人質に逃走中!】
…こういう見出しの事件があったとする。

読む側は
「また少年犯罪なの?」
「キレる15歳か…」
「ガキのくせによ!」
と少年を責める。そして男性には同情が集まる。
当然の声と当然の思いが浮かび上がる。
…そう、見出しだけ見ればこれは当然のことなのだ。

この物語はその当然さを根底から引っくり返す作品。
この少年を「優しい子ども」と思わせる小説だ。

登場人物のキャラがいい。
特にエリがいい。

主人公シュウジがいじめられている学校。
その学校から転校することになったエリ。
クラスでのお別れのあいさつで、
それまでクラス内では孤高を貫き、
誰とも親しくなかったエリがすくっと立ち上がり、
いきなり「大っ嫌い!あんたたち!」と叫ぶ。

ゾクッとするカッコよさ。
ドキリとする強さ。
そして、ジンジンする悲しさ。

孤独は、仲間が欲しいのに誰もいない「ひとり」
孤立は、「ひとり」でいるのが寂しい「ひとり」
孤高は、誇りある「ひとり」

そんな孤高のエリの後姿を追い続けるシュウジ。
やがてシュウジは、悪意や嘲りや暴力を
それも運命だと思い、何の感情も持たずに
受け流すようになる。…まさに孤高。

カッコいい。
カッコいい。
カッコいい。

もちろん、いじめられる当事者としては
苦しいに決まってる。辛いに決まってる。
死にたいに決まってる!
事実、シュウジも自殺を図る。

でもけど、カッコいいんだよ。
そんなものをよけて流そうとする姿勢が。
生き方が。生き様が…。
俯瞰して、つまり上空から眺める鳥のような
視線から見ると、彼女と彼は間違いなくカッコいい。

しかしこの二人は、物語のラスト寸前まで
結びつかない。
特にエリが結びつきを拒む。
「ひとり」であることに生きようとし続ける。
…それでもつながりたいと望むシュウジ。

この小説を、どのようなタイプの話として
読者は読むのだろう?

少年犯罪の実態。
家族離散の物語。
心に傷を負った人々の群像劇。
少年心理の解読書。
そして、ラブストーリー。

これは完全ピュアなラブストーリーだと思う。
ものすごくイノセントで
真っ白な少年と少女の恋物語だと俺は思う。

泣けます、この本。
心がびんびん響きます、この『疾走』。

許せない所。
文庫本二冊に渡るこの小説。
下巻の前半、エグい性描写がある。
バイオレンスの果ての変体的性描写だ。
…これはいらない。

もちろん、小説におけるハードな
セックスシーン全てが悪いわけじゃない。
そんなハードさも作品を通せば、
充分有効なことは多々ある。

でもこのセックスシーンは許せない。
はっきり言って吐き気がした。
気持ち悪かった。いらない。
**!!

ねえ、重松さん…。
何のためにこのセックス描写が必要だったの?

ナツなんだからさ〜
さわやかに行こうよ〜

行こうよ、行こうよ!
BANG!BANG!バカンス!でさ〜

…かんけーねぇか(笑)


2005年08月20日 (土) 00時18分






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