voice76■決め付けない、俺は。
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[142]おなまえ：おーはし
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昨夜は１時過ぎに寝たのに４時過ぎに目が覚める。
…悪夢を見た。
弟が黙っている。俺はなぜ黙るのか問いただす。
弟は言った。「兄貴が怖いから」
…そこで目が覚めた。
覚めた瞬間、俺はつぶやいていた。
「俺は黙っているお前が怖いんだよ」
■
今は台本執筆週間。火曜日から缶詰状態が続いている。
とは言え、前回までの制作のナオがいなくなったので、
その関連の仕事も俺が処理することも多い。
ゆうきとコユキ（船串）とママ（村上）が今回の
制作チーム。それにハマが加わったりしているが、
初めてだしね。仕方ないよ。そりゃ過不足もある。
任せたからには黙っていたい。
でもそこまでがいろいろあるのだ。
…軌道に乗るまでが大変だ。
夜十時頃、振付のちょっとした打合せでゆうこと電話。
そう、今回の振付は芳川優子。チラシには「ＦＵＮ」って
記載される。…振付ＦＵＮさんね。かっこいいじゃん。
ＦＵＮさんも生活に困っているみたい。相変わらずお金の
問題のようだ。…長く芝居をやって来た仲間だからね。
がんばって欲しいよね。
でも彼女が振付をやると言う事は、
今回の『デューク！』にとって大きなプラス。
ケトの事を十分理解しているし、今度は以前やっていた
ショー的要素がちょっぴり入る。多少の振りや動きも、
彼女にはいろいろ助けてもらっていたからね。
…問題はお願いするダンスの選曲だな。胃が痛てぇ。
チラシの原稿も急がなきゃいけない。
出演者やスタッフ、開演時間とかの必須事項は
決まっているのだが、キャッチコピーとか
ショートストーリーとかが決まっていない。
…だって、まだ芝居の全体像が見えないんだもん。
…一行も書いていないんだもん。
↑
おい！
ま、昨日はかなり見えて来たけどね。
大まかな枠組みは以前から出来ていたので、細かく
ストーリーを組み立てるまでが大変なんだけど、
その際、枠を変えていかなきゃいけない。歌や踊りを
入れようとも思うし、ひょっとしたら、時代劇部分も
入るかも？？？だしね。…役者の宛書によっても変わる。
まあ、見え出してはいるけど、厄介なのがテーマ性。
…今回はガチャガチャいろいろな色合いの芝居になる。
でもその中に、一本ビッシッ！としたテーマを通したい。
いわゆる「言いたい事」ってやつね。
…あ、がっつりテーマじゃなくてもいいや。
…俺が言いたい事がちょっとでも匂えば。そんだけで。
俺が最近言いたい事？
なんだろ？
言いたい、言いたい、言いたい…。
決め付けられる事？
あんたはこういう奴だよって、思われてしまう事。
…どんなにそうじゃないって異議申し立てをしても、
全然鼻っから聞いてもらえない事。
…それもちょっとしか付き合っていない連中に。
イッツ・イロメガネ！
昼間、台本の事を考えながら、今回の出演メンバーが
書いた芝居に関する質問回答レポートみないなものを
もう一度、読み返してみた。…みんな、おもしれ〜！
みんな、個性的〜！十人十色！人生いろいろ発言もの！
そんなレポートとここまでの数回の稽古を見ていると、
それぞれの役者がどんな人物かが微かに見えて来る。
…やっぱ、おもしれ〜！
…こいつら、さいこ〜！
でもね、俺は思うんだ。
最初がこういう人物に思えたからって、決してあくまで
そのままの人物だって決め付けないようにしようって。
楽日まで役者の「新しい顔」をいっぱい見つけようって。
…最初はこうでも、ある時期・瞬間から
全く違う一面がポロリと顔を出すって、素敵じゃない。
絶対、見逃したくないじゃない！
それに、あんたはこうだって決め付けられるのは、
絶対絶対！悲し過ぎる！！！！
■
…弟は俺のことが怖いんだ。
…俺も弟が怖いんだ。
…もしそれが本当だったら嫌だよな。
俺は本当は怖くない…。
2004年12月09日 (木) 06時44分
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