夫婦橋 千歳手つなぐ 祈願なり
この吊橋は、元々都江堰より作られたものである。正式に記載されたのは、唐時代からそうである。岷江の内江に架かる長さ240mの吊橋。昔は、成都の漢民族と九塞溝・黄龍辺りのチベット、チャン族との交易に使われ、今は観光用となっている。明末、戦火により破壊され、清の嘉慶8(1803)年に再建された。再建したのは、何先徳という夫婦二人である。その時、何先徳夫婦が想像できない困難を越え、この橋を再建した。二人は安欄索橋と名付けたが、民衆が「夫妻橋」と伝えていた。苦労して吊橋を造ったと語り伝えられていて、夫婦の絆の強さが感じられる。言い伝えでは、夫婦が一緒に手を繋いで渡ると、来世でも夫婦になれるとのことで、そう信じてこの橋を渡りたいものである。
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