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秘境100選

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No.1141 シャムの店名のタイ料理のレストラン 投稿者:爪句作家    投稿日:2011年12月26日 (月) 12時17分 [返信]

サイアムは シャムの事なり 王国名

楽人と タイ女性迎え レストラン

 琴似に「SIAM」という名のタイ料理のレストランがある。日本語読みでは「サイアム」と紹介されている。店名の意味もわからなく、一度昼食のためグループで入ったことがある。店の玄関のところに店名が書かれていて、その上に絵が飾ってある。絵にはタイの風俗なのだろう、灯篭流しが描かれている。横にはタイ女性の木彫と、象に楽人が乗ったタペストリーがある。後で知ったのはSIAMとはシャムのことで、タイの昔の王国名である。注文したトムヤムクンヌードルは辛かった。

No.1140 博物館で見たギニア海岸地方の砂金秤の分銅 投稿者:爪句作家    投稿日:2011年12月10日 (土) 11時16分 [返信]

説明は 黄金海岸 手書き文字
 
人型は 砂金秤の 重しなり

 弥永北海道博物館は貨幣や紙幣のコレクションで名が通っている。貨幣になる金に関する展示もあり、砂金秤の分銅が目についた。手書きの説明を読むと、西アフリカは砂金の産地として知られ、現在のガーナ地方は黄金海岸と呼ばれた。ガーナの部族の間では、砂金交易の計量技術が発達し、砂金を計る分銅には幾何学的形状のものと、人や動物の姿を象ったものがある。その分銅が展示ケース内にあり、実際にこれらの分銅が使われている現場はどんなものであったのか想像は広がる。

No.1139 ブラジルが故郷のオキザリス・トリアングラリス 投稿者:福本チョコ    投稿日:2011年12月09日 (金) 11時35分 [返信]

アマゾンの
春の記憶か
オキザリス

舞う調べ
コーヒー色の
葉蝶々


オキザリス・トリアングラリス
南アメリカのブラジル原産。
 カタバミ科カタバミ属の多年草でコーヒー色の蝶々の羽のような三角の葉が特徴です。
 秋には枯れて越冬するはずなのですが、室内では季節が判らなくなったのでしょうか?時期外れにこうして可憐な花を咲かせたりします。
 『紫の舞』と云う素敵な名前でも呼ばれているようで、風に紫褐色の葉がゆらゆら揺れるさまは、『舞』といっても過言ではないようです。冬に桃色の小さな花が咲く姿は遠い南半球の故郷の春を思い出しているように思えてなりません。
 


No.1138 アフリカ大陸に生息するカバ 投稿者:水留 多美恵    投稿日:2011年11月28日 (月) 23時43分 [返信]

ピッカピカ  カバも一緒さ  歯は命

気持ちいい!  夏の水浴び  たまらんな〜

 カバは現在、アフリカ大陸の赤道付近にのみ生息している。乱獲などにより急激に数が減少し、2006年に絶滅危急種とされた。見た目にはユーモラスで動きの鈍い穏和な印象だが、野生のカバは獰猛な面を持っている。ライオンのように先代のボスの子供を殺す「子殺し」をしたり、カバの縄張りに誤って侵入した人間を攻撃して殺したりもする。驚くことに陸上では時速40km以上で走る能力がある。実に人間よりも速いのだ。

No.1137 中国揚子江流域に棲むヨウスコウワニ 投稿者:水留 多美恵    投稿日:2011年11月28日 (月) 23時32分 [返信]

真っ直ぐに  見つめられたら  照れちゃうよ
シマシマは  子供の印  ヨウスコウ

 円山動物園には世界的にすごいワニがいる。世界で飼育下での繁殖は3例目、国内ではここ円山動物園だけが繁殖に成功している絶滅寸前種のヨウスコウワニがいるのだ。生息地は中国東南部揚子江流域だが、現在は野生での生存数が130匹程度とも言われている。全長はワニの中では2mと小さめで、孵化したばかりの仔ワニは手の平に乗る位の大きさだ。仔ワニは黒と黄色の阪神カラーのような縞模様で、まるでオモチャのような愛嬌のある姿をしている。

No.1136 ボルネオ島に棲むボルネオオランウータン 投稿者:水留 多美恵    投稿日:2011年11月28日 (月) 23時22分 [返信]

お洒落して  今日はデート? レンボーママ

いつの日か  自分の足で  あの場所へ

 インドネシアのボルネオ島に棲むボルネオオランウータン。熱帯雨林の森の中を果実などの食べ物を求めて移動しながら、単独で生活している。他の猿と違い、生まれたばかりの子供には股関節の靭帯がなくすぐに歩く事が出来ないので、数ヶ月はお母さんの背中などの摑まって過ごしている。お母さんのレンボーは人工飼育だったので育児が出来るかどうか心配されていたが、心配は杞憂に終わり、ちゃんと立派に子供ハヤトを育てている。

No.1135 北極圏の王者のホッキョクグマ 投稿者:水留 多美恵    投稿日:2011年11月28日 (月) 23時15分 [返信]

よっこらしょ  ホッキョクグマも 冬支度

目指すのは  ネコ鍋ならぬ  タイヤ熊

現在、地球温暖化などにより数が激減し絶滅危惧種となっているホッキョクグマ。生息地は北極圏である。円山動物園にはこの10年間で国内で唯一出産し、子育てをしているメスの「ララ」がいる。飼育下での繁殖はかなり難しいと言われているが、ララはこれまでに5頭の子供を出産し立派に育て上げている。ポリタンクやボールなどの道具を器用に使って遊んだり、プールの中で親子でじゃれ合う姿はずっと見ていても飽きることがない。

No.1134 メキシコに生息するトゲチャクワラ 投稿者:水留 多美恵    投稿日:2011年11月28日 (月) 23時07分 [返信]

肩こりが  治らないのは  このせいか?

人生は  イロイロあるさ  気にすんな


 トゲチャクワラはメキシコのアンヘル・デ・ラ・グアルダ島及び周辺の島の固有種で、砂漠や荒地にある岩場に生息する全長が60cmになる大型のトカゲである。日本の動物園では唯一この円山動物園だけで飼育され、見ることが出来る。トゲチャクワラはその名の通り、頚部には棘状の鱗が並んでいる。親亀の上に小亀ではないが、トゲチャクワラの成体の上に幼体が乗っているユーモラスな姿も、この円山動物園では時々見る事が出来る。

No.1133 マレーシア料理ロティチャナイ 投稿者:爪句作家    投稿日:2011年11月28日 (月) 07時57分 [返信]

背にするは マレーシア国旗 月に星

看板に 実演ありと ロティチャナイ

 マレーシアの国旗は三日月に星をデザインして、これに赤と白の縞模様を配したものである。月と星はイスラム教の象徴で、同国がイスラム教国家であることを物語っている。星の放射光と縞の数は14あり、これは同国の13州と首都のクワランプールを表している。この旗を背に、雪まつり会場の屋台内では同国の代表的食べ物のロティチャナイを作る実演が行われている。小麦粉を水で固めた生地にバターを塗りこんで焼き上げ、カレーソースなどをつけて食べるのが一般的である。

No.1132 さっぽろ雪まつりのロシアの屋台 投稿者:爪句作家    投稿日:2011年11月28日 (月) 06時15分 [返信]

双頭の 鷲旗の中 雪まつり

ピロシキは 挽肉・キャベツ 迷うなり

 雪まつりには各国の食べ物の屋台が出ている。屋台にはその国の国旗がはためいていて、国旗や国章の知識を増やす機会になる。ロシアの国旗は上から白、青、赤である。似た国旗にオランダの赤、白、青がある。ロシアの国章は双頭の鷲に三つの王冠、中央の盾に騎士が描かれている。国章が国旗に描かれた旗が屋台に掲げられ、ロシアを印象付けている。屋台のメニューにはロシア料理定番のボルシチ、ピロシキが並んでいる。ピロシキも挽肉とかキャベツとかがあり選ぶのに迷う。

No.1131 直輸入ドイツ食品の並ぶ店 投稿者:爪句作家    投稿日:2011年11月27日 (日) 16時24分 [返信]

看板に レバーケーゼあり 肉ケーキ  

伝統の 煎りアーモンド 素朴菓子

 ミュンヘンクリスマス市の売り場に看板があり、「全商品ドイツ直輸入」の大きな文字が目に入る。直輸入の食品の絵もあって、その中に「レバーケーゼ」と書かれたものがある。レバーは古いドイツ語で(肉の)塊が訛った言葉、ケーゼはケーキと同義だそうで、肉などを挽いたものに、野菜とスパイスを加え型にはめて蒸し焼きにしたものである。いわば肉のケーキである。同じ店に煎ったアーモンドも売られていて、こちらは煎りアーモンドの表面をシナモンとか砂糖で包んでいる。

No.1130 ミュンヘンクリスマス市でのマトリョーシカ人形売り 投稿者:爪句作家    投稿日:2011年11月27日 (日) 12時29分 [返信]

降誕市 ドイツの中の ロシアなり

黒髪の 売り子と人形 少数派

 年末恒例のミュンヘンクリスマス市が大通公園で始まっている。札幌の姉妹都市のドイツ・ミュンヘン市の冬の市の小規模なものを札幌に再現しているので、ここ全体にドイツの雰囲気が感じられる。その中にあって、マトリョーシカ人形売り場がある。マトリョーシカとはロシア女性の名前であり、この人形はロシアを代表している。売り子の外国人女性がロシア人かどうかは分からないけれど、マトリョーシカがあることで、ここはロシアに居て土産物を物色している想定にする。

No.1129 フンボルトペンギンの生息するペルー 投稿者:爪句作家    投稿日:2011年11月27日 (日) 09時48分 [返信]

雪降りを 楽しみつつの 床歩き

特徴の 胸線見えぬ 個体居り

 ペルーやチリに沿って流れる海流はフンボルト海流と呼ばれる。18世紀のドイツの博物学者兼探検家であったアレクサンダー・フォン・フンボルトに因んで命名されている。フンボルトはコロンビアからアンデス山脈伝いにペルーまで探検を行っている。この海流が流れる沿岸部に生息するのがフンボルトペンギンである。背中と腹部は黒く、腹部は白く、胸元に黒い線が一筋ある。円山動物園のフンボルトペンギンは降る雪は気にならない様子で、床や水中で思い思いの行動である。

No.1128 オオカンガルーの棲むオーストラリア 投稿者:爪句作家    投稿日:2011年11月26日 (土) 06時38分 [返信]

豪国で 疾駆夢想か 雪の檻
 
防寒具 母から借りて 子の育ち

 オーストラリアの国名を耳にすると、思い浮かぶ動物はコアラとカンガルーだろう。円山動物園にはハイイロカンガルーとも呼ばれるカンガルーが金網の柵の中に居る。オーストラリアの平地の森林や荒地に群れて棲み、大きな脚と尻尾を使って、二本脚(三本脚か)でも時速70 kmの速さで跳躍することができる。前に進むことが出来ても、後退することはできない。子供をお腹のところの育児のう(袋)で育てるのでも良く知られた動物で、冬の動物園でその光景を見ることができた。

No.1127 ニューギニア島のベーレンパイソン 投稿者:爪句作家    投稿日:2011年11月24日 (木) 10時37分 [返信]

窓の内 高地森林 ニューギニア

巨大蛇 肌の虹色 見せ所

 世界で二番目に大きな島のニューギニア島は、島の中央を走る東経141に沿った南北の直線で二つの国家に分かれる。西側はインドネシアの西パプア州とパプア州、東側がパプアニューギニア独立国である。円山動物園に居る巨大ヘビのベーレンパイソンは、このニューギニア島の標高2000 mの高地の森林に生息している。身体は黒に淡黄色の縞模様があり、照明の具合で身体が虹色に輝いて見える。その光りの反射を写真に撮ろうとするのだが、ヘビは撮り手の都合に合わせてくれない。

No.1126 セシェール諸島がルーツのアルダブラゾウガメ 投稿者:爪句作家    投稿日:2011年11月23日 (水) 20時38分 [返信]

名の由来 故郷(ふるさと)諸島 アルダブラ

雌なれば 女性名なり ウメとキク

 アフリカ大陸の東側でインド洋に浮かぶ島々からなるセシェール共和国がある。「インド洋の真珠」とも喩えられるこの国の島々に珍しい動物が生息している。アルダブラゾウガメもその一種で、ガラパゴスゾウガメについで2番目に大きなリクガメである。セシェール諸島にアルダブラ諸島があり、この地名がゾウガメに付けられている。円山動物園にはアルダブラゾウガメのメスが二頭おり、「ウメ」と「キク」の名前が付けられていて、ガラスの向こうで緩慢な動きを見せている。

No.1125 マダガスカルのパンサーカメレオン 投稿者:爪句作家    投稿日:2011年11月23日 (水) 06時18分 [返信]

豹の名で 緩慢動作 カメレオン

こちら見て でんぐり返る 両目なり 

 マダガスカル共和国はインド洋に浮かぶ島国である。島国といってもこの島は南北の長さ1570 km、東西の幅580 kmもある巨大なものである。サン・テグジュベリの「星の王子さま」に出てくるバオバブの木があり、その他珍しい動物や植物で知られる国である。円山動物園の爬虫類・両性類館にはマダガスカル北部に生息する固有種のパンサーカメレオンが居る。パンサーは豹のことであるけれど、豹のように動きが速くなく、身体に豹紋が見られる訳でもなく、命名は謎で残る。

No.1124 朝の食卓・十音句 投稿者:爪句作家    投稿日:2011年11月22日 (火) 06時18分 [返信]

 朝の食卓「十音句」(北海道新聞朝刊、2011年11月21日)
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No.1123 カナダ産メープルシロップの並ぶ店 投稿者:爪句作家    投稿日:2011年11月21日 (月) 10時54分 [返信]

カエデの葉 カナダブランド シロップ店

思い出は カバナシュクル 野趣料理

 北5条手稲通に面して、西区24軒にカナダの国旗にデザインされているカエデの葉が目に付く店がある。店名はGAGNON Incで、日本人女性と結婚して店を開いた店主の名前を採っている。店内にはカナダのケベック州から輸入したメープルシロップが並んでいる。サトウカエデからその樹液を採取する道具も飾られている。カナダ留学時にメープルシロップに親しんで、冬になるとメープルシロップを積雪の上に散布して固まらせたものを食べる食事会にも参加したことが思い出される。

No.1122 スリナム共和国固有種のコバルトヤドクガエル 投稿者:爪句作家    投稿日:2011年11月21日 (月) 09時01分 [返信]

名の起こり ヤドクガエル(矢毒蛙)は 毒矢なり

飼育され 毒を失くして 毒ガエル

 NHK(札幌)の「さっぽろはこもの探検」番組で、円山動物園の新装なった爬虫類・両性類館を取材した。飼育係りのH氏に案内してもらい、ヤドクガエルと初めて聞く名前のカエルを見せてもらった。漢字で書くと「矢毒蛙」で、このカエルから採取した毒を矢に塗り狩猟したことに因んだ命名である。ブラジルの北で国境を接するスリナム共和国にしか生息しないといわれる、名の通りのコバルトブルーの美しい色のカエルである。放送(2011・6・21)では爪句が紹介された。



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