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秘境100選

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No.713 アッシュブリック 〜エコマークのついた江別の煉瓦〜 投稿者:宮本英一    投稿日:2008年03月01日 (土) 08時24分 [返信]

 江別で煉瓦製造が始まったのは100年以上も前のこと。2004年には「江別の煉瓦」として北海道遺産にも登録されたが、今でも江別は市町村別で全国第一位の大生産地だ。

 その江別でリサイクル資源を利用したエコマークのついた煉瓦を生産していることをご存知だろうか。地元の煉瓦会社である米澤煉瓦(株)と北電との共同開発で商品化されたのは2005年のこと。北電と煉瓦がどこでどう関係しているのか不思議な気がするが、実は煉瓦の材料の半分は火力発電所で燃やされた石炭灰がリサイクル資源として使われている。商品名「アッシュブリック」の「アッシュ」は灰、「ブリック」は煉瓦を意味する英語。

 道内の家庭から石炭ストーブが見えなくなって久しいが、年配の方なら石炭ストーブの灰捨てはまだ忘れていないと思う。でも、アッシュブリックに使われている石炭灰のイメージはちょっと違う。火力発電所で燃やされた高温の燃焼ガスに含まれる塵のように細かな灰を集塵機で集めた白っぽいさらさらした粉末だ。これが天然の粘土と混ぜられて焼かれる。実は意外なことに石炭灰と粘土の主成分は同じ。ところが粘土だけの煉瓦と違って石炭灰を混ぜると硬さが増し、独特の風合いが出て従来の煉瓦のイメージを変えた。煉瓦の色といえば赤やチョコレート色を思い浮かべる方が多いと思うが、焼き方や少しだけ混ぜる金属などで茶色くなったり白っぽくなったりする。

 北海道の厳しい冬の寒さや雪に晒された煉瓦にはどこか暖かく心和む雰囲気がある。これからも煉瓦を使った味わいのある風景が少しずつではあるが広がっていくことだろう。

 江別市にある北電の総合研究所は江別発電所の跡地に1996年に建てられたもの。江別に相応しい建物にしたいと考え、江別の煉瓦を外壁や歩道に使うことになった。この煉瓦を作ったのが米澤煉瓦で、この縁で石炭灰を使った新しい製品開発の共同研究が始まった。

 残念ながら昔あった江別発電所の跡形を研究所の敷地の中に見ることはできず、研究所の玄関を入ってすぐのアトリウムに飾ってある写真パネルでその昔を偲ぶしかない。しかし、発電所としての役目を終えた江別の土地が、伝統的な煉瓦と発電所から出る石炭灰との縁を取り持ってくれた。

 今でも研究所では石炭灰を使った新たな商品開発を行っている。吸水性が高く、強度もある歩道用のタイルは、ヒートアイランド現象で悩む本州都市部でニーズが高い。江別の煉瓦は更なる進化をしながら次の出番を待っている。



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