JR大麻駅から徒歩10分、国道12号線沿いにある酪農学園大学の片隅に、レンガの建物が建っている。今から60年ほど前にデンマークの農家を模してに建てられた学生寮(精農寮)の名残りである。 酪農学園大学を創った黒澤酉蔵が冷害や凶作で苦しむ北海道の新たな道として、循環農法で土地を肥やし酪農で国を再興させたデンマークを手本としたことに由来し、1943〜1944年に教員と寮生によって手作りで建てられた。 今は残念ながら耐震構造の基準を満たしておらず消防法下で立入禁止となっているが、北欧ブームの昨今、概観からも充分にデンマークを感じ取ることができるはずである。
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