ひばる
面白かった! 私の中で、三本の指に入りました。 残りの2本は、piperの「ひーはー」と劇団☆新感線の「犬顔家の一族(略)」です。 お芝居御三家なので、本公演やポツネンは除外なのであしからず。
セットがくるくる回るのと、早着替えがあるのとで テンポが早いのが良かったです。 回るとちょっと嬉しいし。仕掛けのある舞台好きなんです! 1場もの(例:LENSまでのKKP作品)も好きなんですが、ぽんぽん舞台セットが変わると飽きない。 一瞬たりとも退屈しない、まさにエンターテイメントといった感じ。
パンフにも書いてありましたが、映画っぽいというか洋画っぽい舞台でした。 ハンティングボールの試合をしているシーン、回り舞台をくるくる回して走り回るところ、 あれは完全に洋画の手法だと思いました。 洋画でよくある、洋楽をBGMに「こんなに楽しい日々が続いたんだよ」と台詞無しで流すシーン。 真ん中か、クライマックスの前くらいにあるやつ。 そういうシーン、凄く好きなのでテンション上がりました。 舞台で見られるとは! 全然違う空間を、同じ空間として走り回るのも面白いです。 こっちは舞台ならでは。
それにしても、力技のツッコミが多くてビックリでした。 乱暴ー! 非難ではないです。面白かった。 タッティとセルロッタがイチャイチャしっぱなしのときに、 審判長が2階部分から、タッティの頭目掛けて鞄落としたときは吹きました。 なんつーことを。
早着替えネタも笑いました。
果樹園のシーンで仁さん(ジドルフ)が、ユニフォームに着替える家族に「着替えたところを見ていけよー」と引き止められるも、 「お前らが着替えてからじゃ間に合わねーんだよ!」と叫んでダッシュするところとか。
その前のシーンで、ユニフォームを着る3人に「審判のは?」と尋ねた後、 「笛はあるんだけど…」と審判の笛を出していました。 それ審判長の!
大統領官邸から体育館になったとき、体育館の扉が開かないところも。 審判長が閉じ込められたという設定で、選手と副審判長が扉を開けようとすると、 審判長が「ゆっくりでいいからなー」と言うシーンです。 仁さん、ひたすらゆっくりと連呼してました。 早く着替えてくださいよ。着替え終っても言ってたんでしょうけど。
ハンティングボールの名称をパヒムボールに変えようとしたところ、 スティックやボールに「ハンティングボール」と印字してあるシーンも早着替え関連。 司祭に着替えるタッティを囲んで、皆がぼそぼそとアドリブを。 「スティックにハンティングボールって彫ってあります!」 「ボールにもハンティングボールって印字してあります!」 ここまでが台本通り。残りはアドリブっぽい感じに繋ぎ。
「ハンティングTシャツ」 「ハンティングソックス」 「ハンティングキャップ」 「ハンティングバック」(があったかどうか、曖昧) 「ハンティングソックス」 「ソックスもう言った」 「ハンティング…ウォーター」 審判長「ウォーターって何だ!」
ボトルに書いてあるんですか。
これは早着替えではないですが、パドロー(使用人)初登場のシーンのこと。 パリアンの実を収穫し、枝を切ってロープで縛り、担ぎ上げようとして、 あまりの重さに一度床に叩きつけてました。 タオが「そんな重労働じゃないだろ!」とツッコミ。 その後ろで、仁さんが普通に笑ってました。 一回我慢した後、我慢できなくなったのか全然堪えずにしっかりと。 今ジドルフじゃなくて仁だったよ、仁さん。
途中、どんな風に終るのかなと思いましたが 最後良かったです。 照明と紙ふぶきの演出が泣かせる。 最後の最後にタイトルの意味が明らかになるってのも良い。 「延長戦があるから行けない」って台詞が、なんとも。 ラストが気持ちいい話は、スカッとして良い! 気持ちよく終ったから、ラストの台詞と共に全部昇華しました。 もう全部忘れてもいいやぁ…みたいな。 ただ楽しかった印象だけが残る、と。 その割りにしっかり台本買ってきましたが。 レポも書いてるし。
以下、ブログに書いたカーテンコールレポと雑談のコピペです。 ブログで読んだ方は飛ばしてください。
舞台終了、暗転。 観客、拍手の機会を逃す(笑) 拍手する? していい? いい、よな? 駄目か? 誰かしろよ。 あー照明ついたー。 そんな感じでカーテンコール。(私見)
まずは1列に並んでおじぎ。皆さん退場。 しばし拍手、後に再登場。 高鹿さんが進行です。 「千秋楽ですのでー、というか今日の昼夜しかやってませんが。ので、役者紹介を!」 まず、高鹿さんがペンギンの皆さんを紹介。高鹿さんの名前は、ぼくもとさんが。 次にゲストの2人。仁さんと聖さん。 そして最後に、高鹿さんの紹介と共に脚本・演出の倉持さん登場。
倉持さん「ゲストのお二人、何かありましたら」 仁さん「あ、では、僕が告知を。シアタードラマシティで『悪夢のエレベーター』というお芝居を、 9月…9月、えー…」 10何日かからなのか、20何日からなのかすら出てこない模様。 仁さん「幾日かからやります…(チラシ等に)書いてあると思うんで…」 玉置さんが、「しっかりしろよー」と野次られる。 仁さん「それから『真冬の絵空』という舞台を、えー…12月、幾日からか…そっちは、いっぱい…」 おそらく、豪華キャストだとか、役者が多い舞台だとか、そんなことを伝えたかったのではないかと。 玉置さん「もっとしっかりした情報はないのかよ」 仁さん「チラシは持ってきたんですけど、(と舞台裏をチラ見して)見てこなかったんで… 頃合を見計らってー、都合のいいときに、調べて、よかったら来てください」
何の頃合を見計らえと(笑)
次、安藤聖さん。 聖さん「『FABBRICA』という舞台をやります。東京公演しかないんですけど」 と、若干申し訳なさそうな感じ。大阪公演ですから、客も関西圏の人が多いです。 聖さん「もし東京に来る機会があったら、見てください。あ、近藤さんも一緒に出るんですよ!」 近藤さん、しばし硬直。 近藤さん「出ます!」 玉置さん「もうちょっと気の利いたこと言えねぇのかよ」 近藤さん「…言えないですよー、そんなの」
パンフや上演台本の宣伝。 どなただったか(たぶん高鹿さんか、ぼくもとさん)が玉置さんに「一番大事な人!」と話を振る。 玉置「今回の芝居に全然関係ないんですけど、趣味で水彩画を描いてまして、ポストカードにして売ってます」 倉持さんが、福岡公演があるので、家族・友達・知り合いなどいましたら―と宣伝。
トークは大体こんな感じでした。 ラストは左右に分かれて退場。 仁さん両手をぶんぶん振って、愛想を振りまいてました。 愛想振りまくって書いたら、なんか感じ悪いですね。 人懐っこかったです!(これはこれで微妙な表現)
玉置さんの後ろに聖さんと倉持さんがいたんですが、玉置さん立ち止まり、 聖さんと倉持さんを先に行くようにうながしていました。 うーん、紳士っぽい。 最後に残った玉置さんが一礼して退場。
+ + + + + +
その他。というか仁さんの話。
仁さんの味方、もといファンは上手に多かったようです。 仁さんが笑いを取ったとき、上手側の笑いが多めでした。
仁さん、高鹿さんのほっぺを手のひらで擦ってました。 ペーパーランナーの渦巻さんとか、LENSの天城さんがやってるアレです。 半端に起こった笑いの主は、8割方ラーメンズファンに違いない。 勝手にそう思ってます。
物販コーナーで、パンフレットが展示してありましたが 仁さんのページが開いてありました。 ゲストだから?ゲストだからなの? 昼公演が聖さんで、夜公演が仁さんだったりしたんでしょうか。 何にせよ、めちゃくちゃかっこつけてる仁さんに吹きました。 格好いいな、チクショー。買いましたよ。台本と合わせて買いました。 我が家でも、仁さんのページ開いて飾っておこう。 というか、飾ってあります。今、隣に。
[63] 2008年07月28日 (月) 00時58分
|