ひばる
7月27日夜公演でした。 大阪落日―というか、大阪は1日しかありませんでしたが。
感想は主に仁さんです。 私が仁さんのファンだからじゃなくて、仁さんが目立ってたからですって! タイトルにもある「審判員」は仁さんだし、和ませキャラでポジションだから目に付いたし、ごにょごにょ。
舞台が始まる前に相関図を見て、キャラクターの名前が役者の名前のもじりなのは、 観客が覚え易くするための工夫なのかなーと思いました。 でもどっちかというと、役者さんが呼び間違えないためでしょうか。 両方ですかね。 あれだけコロコロ変わったら、呼び間違えかねない。
高鹿さん 大統領/パヒム(ハンティングボール考案者)/パドロ(農家の使用人)
私の脳内では、「パリアッチ」がよぎりまくってました。 それはいいんですが、「首相=政治家の中で一番偉い人」という認識をしていたため、 国のトップが2人(大統領と首相)いるのかと思ってしまいました。 そういう不思議な国かと…。違った!
高鹿さんが、拳銃を空撃ちするシーンが好きです。 「こんなもんじゃ、女1人の気も引けない」というところ。 あー、なんかいいなーと。 高鹿さんのキャラの中では、大統領が一番好きです。 しかし、高鹿さんの演じ分けが凄い。同じ人に見えないよー。 私の中で、一番演じ分けがはっきりしてたのが高鹿さんでした。 ハンティングボールの考案者役も、好みです。
ぼくもとさきこさん ボルガ(秘書)/大司祭/ボニー副審判長
基本的にコミカルなキャラを演じつつ、ボルガではシリアスも交えてるところが 利いてました。 ボルガの苛立ち、大司教の悪巧み、副審判長の微妙な立場、 どれも好き! ボルガが子どもに電話しているシーンが好きです。 背中しか見えないとこが、また良い。
でも大司教の馬鹿っぽいとこも好きです。 裏では口が悪いところとか。帽子を逆にかぶせられるところとか。 ジック審判長を待っていた副審判員が、審判長に上着を着せられると大司教になる演出も好きです。 審判長の上着は大司教の上着だったのか。 大司教のマントも仰々しくて良かったです。
ぼくもとさん、好きっ
玉置さん 首相/タケーロ司祭/タッティ(アーチェリー選手)/タオ(農夫)
エネルギッシュ! 玉置さんエネルギッシュです。 声が枯れないのが不思議でならない。 玉置さんに限らず、ペンギンの役者さんは声が大きい感じがしますが。 その声量に圧倒されます。
タケーロ司祭と大司教の掛け合いが好きです。 どこかしら、うさん臭い。 聖職者というより、小悪党か詐欺師みたい。 仲が良いのか悪いのか、どうにもこうにも腐れ縁な感じ。 一応大司教の方が地位は上だから敬意を払ってるっぽいですが、 あくまでも「ぽい」だけでバシバシ叩いたりしてる関係が好きです。
でもタオの苛立ちっぷりとか、首相の可哀相な扱いとかも良いんですよー。 役者としてのインパクトが強いから「あ、玉置さんだ」と思うんですが、 それでも全然違うキャラクターに見えました。
近藤さん 中尉(少佐)/モーベル助祭/トルハルト(サッカー選手)
どっちかというと「トルハルトの人」なんですが、私の中では「少佐」です。 中尉でもいいですが、軍服カッコイイ! あと、大統領に戦争が始まりそうになっていると説明するシーン、 声が格好良かったです。 気持ち震えた低めの声に、キュンとしました。(…語?)
その後のワインを勧められて、ぐびぐび飲むところ、ベタだけど好きです。 案の定酔っ払ってるし。 私の中で近藤さん株急上昇でした。
ところで、パンフやチラシみると、近藤さんが白衣で聖さんが軍服。 始めは秘書(カウンセラー)と、軍人が逆だったんでしょうか。
吉川さん ミックマン(ボクサー選手)/ストー(農家の息子)
吉川さんといえば、果樹園のシーン。 パンフにあるように、大統領官邸と果樹園は洋画っぽいですねー 大統領官邸の場合は、大使のせいで微妙に洋画っぽさが薄まるんですが、 果樹園は完璧に洋画の世界と言って良いんじゃないかと。 ヨーロッパの農家が見える。赤毛のアンとか、世界名作劇場って感じ。 そんなにほのぼのしてませんが。 セットが好きです。細々と色々ある感じが好き。細い階段も良い感じ。
で、ストー。 始めは大学に行きたいとか言って、父親に反感持ってる息子ポジションかと思いきや、 途中からすっかり仲良くなっちゃって、まあ。 反感持ってるシーンもいいんですが、そういうシーンの後に仲直りを持ってくると落ち着きます。 一家団欒良かったね〜と思いきや、母親に「早く卒業しなさいよ!」とつっこまれるのが良かったです。 鉄道部って。「ガタンゴトン、ガタンゴトン」とか言ってる場合じゃないってば! もうリアルに駄目な人だよー
聖さん セリー(カウンセラー)/シスター・セヴァ/セルロッタ(バトミントン選手)/セミラ(妻)
役が多くて大変。 にしても、聖さん可愛いなぁ! 別の登場人物から反感買ってるような役が多いから、イラッとするかと思いきや、 可愛かったです。
セミラが好きです。 しかし、パドロと2人で昼下がりの情事っぽい。(表現が悪い) 何かあるぞー何かあるぞーと。 パンフレットの紹介で、「三度のご飯が好き」って書いてあるんですが。 書くほど重要か?(笑) そういう隙もいいなぁ。
台本にはセルロッタが「バドミントン選手」と書いてあるんですが、 作中で出てきたかどうか覚えてないです。 後半で、タッティとイチャつくとこが和みました。 バカップル!
セミラ(妻)のワンピースを脱ぎ捨てて髪をほどき、 セリー(カウンセラー)に早変わりするところ、かっこよかった!
仁さん 大使/ジック審判長/ジドルフ
語るぞー!
ジドルフて。ジドルフは苦しいだろう。 その名前は存在しそうにないよー。 でも可愛い!ジドルフの衣装可愛い! もうジドルフ欲しい。中尉とジドルフを下さい。
そんな感じで血迷ってました。 ベージュの吊りズボンにハンチング! かーわーいーいー。 仁さんには絶対ハンチング似合うと思って狙ってたんですよ。 何を、と言われても困りますが。 パンフにある、セミラに片思いって設定がちょっと良い。 ユニフォームを着るタオ一家に引き止められて、「お前等が着替えてからじゃ間に合わねぇんだよ!」と言うところが好きです。 早着替えしなきゃ駄目ですもんね。
大使は仁さんらしいキャラでした。 変な衣装、コメディタッチ、少しの毒気と。 「ま、私にはどーでもいいことですけどね」なんて台詞、上手いなぁと。 「ザ・クイズショウ」でもそうですが、人をイラッとさせる演技が上手い! いや、褒めてますよ。 ワインに毒を盛られたときの「あー、なんか入れたー…」「飲めなーい」「人を殺す色だもの」という台詞回しの脱力感が、仁さんでした。 台本では全力ツッコミっぽく書いてあるのに、どうしてあんな言い方に出来るんだ。 解釈の仕方が独特。凄い。
で、ジック審判長。 ゴールデンボールズライブのおじいちゃんは秀逸だったので、いつか来ると思ってましたが やっぱり来た! ちゃんとおじいちゃんでした。特に初登場のシーン。 柵に体重預けて立つところとか、階段付近のふらつきっぷりが良い。 退場のときには、階段からヒラリと飛び降りてましたが。 なにーその身のこなしー(笑) いい役だ。ポジション的に。
ラーメンズの本公演は、短いスパンでコロコロ役が変わるから、 それが演技の役に立ってるのかなと思いました。
あと、パンフとチラシの全く本編と関係ない白い軍服、無駄に格好良い。 大使の衣装ですかね? 初期設定というか。 それにしても、縦ロールって!(パンフレット参照) どこのオスカルだ。
[62] 2008年07月28日 (月) 00時24分
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