高校生の時、第二外国語はドイツ語でした。今日、園芸店で空色の可憐な花をつけた苗がありました。「フェルギスマインニヒト」という言葉が浮かびました。勿忘草はforget me not,ドイツ語ではフェルギスマインニヒトと言います。 確か教科書では騎士ルドルフとベルタは愛し愛され幸せに満ちた気持ちでドナウ河のほとりを歩いていました。水際に咲く空色の可憐な花を見つけたルドルフはそれをベルタに贈ろうとしました。しかし、その花を摘んだ瞬間、ドナウの急流に落ちてしまったのです。ルドルフは摘んだ花束を彼女に投げ「僕のことを忘れないで」と叫ぶ声を最後に流れに飲みこまれてしまいました。この花の花言葉は「真実の愛」です。17歳の頃の記憶が突然浮かんだのです。 ためらわず五株、勿忘草を買いました。